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BASEの料金・手数料と売上規模別の選び方
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日本から国内向けに布小物を売る、小さな架空のお店を例に考えてみましょう。ポーチや巾着など10種類を扱い、平日の夜に30分ずつ準備を進める店主の計画で、まずは月額の固定費を0円にして小さく始めたい場面を想定します。商品の仕入れや梱包資材、送料、注文ごとの手数料などは別にかかりますが、固定費を抑えながらスタートできるのが特徴です。
この記事では、BASEでどんな店を作れるのか、自分で進める準備や発送作業、そして売れたときにかかる費用を整理します。プランの選び方も、売上の数字だけで一律に決めるのではなく、実際の注文数や支払方法に合わせた計算方法を見ていきます。
BASEでは、どんな小さなお店を作れる?
BASEでは、商品の写真や説明文、価格を登録し、デザインを整えて自分のお店を公開できます。
お店の見た目の土台となるテンプレートやテーマは、BASEのショップデザイン機能から選びます。無料テンプレートのほか有料の買い切りテーマもありますが、最初から有料テーマを買う必要はありません。標準機能でもロゴやメニュー、フォントや配色などを設定できるので、まずは無料テンプレートを選んで実際の商品を1点置いてみるのがおすすめです。
例えば、ポーチの全体写真と、生地の布目が分かるアップ写真を並べてみましょう。商品名や価格が背景に対して読みやすいか、スマートフォンの画面でも見やすいかを実際の商品写真で確かめると、お店の雰囲気を掴みやすくなります。
月額0円なら、お金はどこでかかる?
スタンダードプランは初期費用と月額利用料が0円ですが、商品が売れた注文ごとに決済手数料とサービス利用料がかかります。仕入れ代や梱包・発送費、売上金を銀行口座へ受け取るための費用も別に計算しておく必要があります(料金や仕様は2026年10月時点のものです)。
ここでかかる費用は次の2つです。
- 決済手数料:お客様から代金を受け取る決済システムを利用するための費用
- サービス利用料:決済手数料とは別にBASEへ支払う費用
BASEかんたん決済の料金案内によると、スタンダードプランで通常のWeb注文(クレジットカード決済など)を受けた場合、決済手数料として注文合計の3.6%+40円、サービス利用料として3%がかかります。決済方法がAmazon Pay、PayPal、PayPayの場合は、決済手数料が4.6%+40円、サービス利用料が3%となります。
これら2つの手数料は非課税です。計算対象となる金額は、消費税を含む商品代金とお客様負担の送料を合わせた注文合計で、決済手数料の端数は四捨五入されます。なお、PAY IDアプリを経由した注文は料金体系が異なります(BASE料金ページ。「PAY ID あと払い」という決済方法とも別枠です)。ここでは通常のWeb注文の手数料で考えます。
例えば、クレジットカード払いで注文合計が5,000円(商品代と送料の合計)だった場合の計算は次のとおりです。
- 決済手数料(3.6%+40円):5,000円 × 3.6% + 40円 = 220円(非課税)
- サービス利用料(3%):5,000円 × 3% = 150円(非課税)
- 手数料の合計:220円 + 150円 = 370円(非課税)
注文合計5,000円から手数料370円を引いた差額は4,630円です。ただし、この金額がそのまま利益になるわけではありません。生地代などの仕入れ費用、梱包資材代、配送会社への送料、そして口座へ引き出す際の振込申請にかかる費用がここから引かれます。売上の全額が手元に残るわけではない点に注意しましょう。
グロースへ変えたほうがいいのは、どんなとき?
注文が増えて「手数料と月額利用料の合計」がスタンダードプランより安くなる見通しが立ち、その売上が続くならグロースプランを検討するタイミングです。
スタンダードプランとグロースプランの手数料の違いは次のとおりです(2026年10月時点、グロースプランの公式案内およびBASE利用規約)。
| プラン | 月額利用料(税込) | 決済手数料(非課税) | サービス利用料(非課税) |
|---|---|---|---|
| スタンダード | 0円 | 3.6% + 40円/件 | 3% |
| グロース(月払い) | 19,980円 | 2.9% | 0円 |
※通常のWeb注文(クレジットカード決済)の場合。Amazon Pay・PayPal・PayPayの場合、グロースプランの決済手数料は3.9%です(PAY IDアプリ経由の注文は別料金体系です)。
グロースプランには、12カ月分をまとめて支払う年払い(198,960円税込/年一括、月額換算16,580円税込)もあります。「月額換算」は1年分の総額を12で割った目安であり、16,580円の月払い契約があるわけではありません。また、プラン料金の支払いはクレジットカードのみです。
プランを選ぶ際に知っておきたいポイントが3つあります。
- 使える基本機能の種類は同じ:グロースプランにしても利用できる基本機能の種類が増えるわけではありません。有料Appや有料テーマを利用する場合は、どちらのプランでも別途追加費用がかかります。
- 自動更新と返金不可:プラン切り替えに関する公式FAQのとおり、契約は1カ月または12カ月ごとの自動更新です。途中で解約しても日割りや月割りの返金はありません。スタンダードプランへ戻す場合は更新日の前日以前に手続きを行い、現在の契約期間が終わったあとに切り替わります。
- 注文内容による手数料の違い:スタンダードプランには1件あたり40円の手数料があるため、同じ売上でも客単価が高く注文件数が少ない店と、少額の注文がたくさん入る店とでは手数料の合計が異なります。
試算上でグロースプランのほうが安くなる場合でも、契約期間を含めて慎重に判断しましょう。途中で解約しても返金されないため、数カ月先までの注文の波や閑散期も考慮したうえで切り替えるかを検討するのが安心です。
お店の名前をURLに使える?
BASEでは、外部で取得した独自ドメイン(お店専用のURL)を接続すれば、自分のお店の名前をURLに使えます。
まず注意したいのは、BASE登録時に決める標準URLはあとから変更できない点です(ショップURLに関するヘルプ)。最初の登録時には文字列を慎重に確認しましょう。
自分のお店専用のURLを使いたい場合は、無料の独自ドメインAppを利用します。App自体の追加は無料ですが、ドメインは外部のドメイン事業者で取得・契約管理する必要があるため、ドメインの取得費用や毎年の更新費用が別途かかります。
また、独自ドメイン設定の公式ヘルプにあるように、接続できるのは「shop.example.com」のようなサブドメイン形式に限られます(※example.comは説明用の形式です)。サブドメインとは、取得したドメインの前に「shop」などの文字列を付け足したURLのことで、ドメイン単体(example.com)での接続には対応していません。外部の管理画面で行う接続設定(CNAME)の手順は、公式ヘルプの案内を見ながら進めましょう。
注文が入ったあと、BASEが全部やってくれる?
自宅から発送する場合、商品の梱包や配送会社への引き渡しは自分で行う必要があります。注文が入ったあとにBASEが自動で梱包や発送を行ってくれるわけではありません。
商品が売れたあとの主な流れは次のとおりです。
- 商品の梱包と発送:注文内容を確認し、商品を梱包して配送会社へ預けます。なお、BASEでは代金引換や着払いには対応していません(配送手続きに関するヘルプ)。
- 管理画面での発送処理:実物を発送したあと、管理画面で「発送済み」の手続きを行います。注文内の全商品が発送済みになるとステータスが「対応済」に変わり、売上残高へ反映されます(売上残高への反映に関するヘルプ)。
- 振込申請と入金:売上残高に反映されたあと、管理画面から銀行口座への振込申請を行います。振込スケジュールに関するヘルプによると、通常の入金サイクルは振込申請から10営業日(土日祝日を除く)です。
入金サイクルで注意したいのは、「注文が入ってから10日後」にお金が入るわけではない点です。「商品を発送して管理画面で処理し、振込申請を終えてから土日祝を除いて10営業日」かかるため、実際にお金が手元に入るまでには日数がかかります。代金が入るまでの期間を見込んで、仕入れなどの資金には余裕を持っておきましょう。
開店までに、自分で何を用意しておこう?
まずは商品1点分の写真・説明文・価格と、送料や販売者情報をそろえましょう。
ネットショップを開く際は、「特定商取引法に基づく表記」を設定する必要があります。これは、販売者の氏名や住所、連絡先、送料、支払時期、商品の引渡時期、返品特約などを伝えるための法定表示です。個人であっても営利目的で反復継続して販売する場合は対象となります(特定商取引法ガイド(消費者庁))。個別の適用や省略の条件は公的案内を確認し、正しく記載しましょう。
準備は次のような順序で進めると無理がありません。
- メールアドレスの認証
- 運営情報(特定商取引法に基づく表記)の入力と、利用する決済方法の選択
- 商品1点の写真・説明文・価格の登録
- 送料や配送方法の設定
- ショップデザインの調整
- 表示内容を確認してショップを公開
BASEにはショップの公開期限がありません。また、公開に必要な商品は1点以上です。最初から10種類すべてを並べようとせず、まずは1点分の情報をしっかり整えて公開してみるのがおすすめです。
このお店なら、BASEを選んでよさそう?
サービスの月額固定費をかけずにネットショップを開設し、商品の登録や日々の梱包・発送を自分の手で進めていきたい人にとって、BASEは有力な候補になります。
BASEが向いている人
- サービスの月額固定費が0円のスタンダードプランで小さく試したい
- 外部で取得した独自ドメインを接続して使いたい(ドメイン代や接続設定が必要なことを理解したうえで)
- 自分のペースで商品撮影や梱包、発送作業を進められる
慎重に検討したい人
- 梱包や発送、集客などの実作業をすべて任せたい
- 標準機能やテーマの仕様に収まらない、高度な独自機能を最初から求めている
- 注文ごとの手数料負担をできる限り抑えたい(月額費用がかかる有料プランや他社サービスとの合計比較が必要です)
まずは手元にある商品1点分の写真、説明文、価格を準備することから始めてみましょう。
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