STEP 01
売る商品と顧客を一文にする
最初に『誰の、どんな困りごとを、何で解決する店か』を一文で書きます。商品数を増やすより、最初に買ってほしい代表商品、購入理由、比較される相手を決めます。仕入れ条件、最低発注量、保管期限、返品できない在庫も同時に確認し、売れる前に資金が尽きない範囲から始めます。
STEP 02
価格ではなく1注文利益を先に計算する
販売価格から商品原価、決済費、送料負担、梱包資材、広告費、返品見込みを引いた金額が、固定費や人件費を払う前の1注文利益です。決済費は売上に連動し、送料や梱包は主に注文数へ連動します。月額料金だけでECカートを選ばず、想定月商と注文数の両方で月次利益を試算します。
STEP 03
ECカート・決済・配送の役割を分ける
ECカートは商品ページ、買い物かご、注文管理など店の土台です。決済サービスはカードなどの支払いを処理し、配送会社や発送代行は商品を届けます。全部を一社が担当するとは限りません。必要な決済、在庫数、出荷方法、会計への記録を先に書き、現在必要な機能と将来候補を分けて比較します。
STEP 04
販売条件と必要な届出を公開前に確認する
通信販売では、販売業者の情報、価格、送料、支払方法、引渡時期、返品条件などを購入者が確認できる表示が必要です。注文確定直前の画面でも、分量や支払総額、解約・返品条件などを分かりやすく示します。個人で開業する場合の税務手続や、扱う商品に固有の許可・表示は、所管官庁や専門家の一次情報で自店の条件を確認します。
STEP 05
受注から返品までを一枚の手順にする
集客だけでなく、入金確認、在庫引当、梱包、出荷通知、問い合わせ、キャンセル、返品、返金、会計記録までを注文の流れとして書きます。通常注文だけでなく、住所不備、欠品、複数配送、受取拒否などの例外も担当と期限を決めます。自分一人でも手順を残すと、注文増加時の外注や自動化を比較できます。
STEP 06
テスト注文して小さく公開する
公開前にスマートフォンとパソコンから自分で注文し、価格、送料、決済、メール、在庫、出荷、キャンセル、返金まで確認します。最初から広告費や在庫を大きくせず、代表商品と少額の集客で購入率、1注文利益、問い合わせ理由、返品理由を記録します。数字が想定と違えば、商品、価格、説明、送料、広告の順に原因を切り分けます。
WORKED EXAMPLE / ケース数値・例示
具体例:5,000円の商品を月100件販売する開業モデル
次の金額は特定サービスの料金ではなく、判断方法を示す仮定の計算例です。自店の見積もりへ置き換えてください。
- 販売価格1注文
- 5,000円
- 商品原価
- 2,000円
- 決済費仮に3.6%
- 180円
- 送料・梱包
- 800円
- 広告費1注文あたり
- 600円
- 1注文利益固定費・人件費控除前
- 1,420円
- 月間固定費仮定
- 30,000円
計算結果月100件なら 1,420円×100件−30,000円=112,000円
この数字から分かることこのモデルでは月約22件で固定費3万円を回収します。ただし、返品、値引き、自分の作業時間、税金、仕入れの支払時期は別途確認が必要です。売上50万円だけでなく、何件売るといくら残るかで開業計画を判断します。
DECISION CORE
開業準備を、サービス選びではなく注文の採算と流れから組み立てる
初めての開業では、機能表を見ても必要性を判断できません。代表商品を1件売ったときの利益と、注文を受けてから返金までの流れを先に作り、その条件に合う道具だけを選びます。
01最初の代表商品を決める
商品を大量登録する前に、最初に売る1〜3商品について顧客、購入理由、原価、在庫条件、返品リスクを言葉と数字で固定します。
02損失上限を先に置く
初期費用、毎月の固定費、仕入れ、広告について、検証期間に売上がなくても負担できる上限を決めてから契約します。
03注文完了後まで設計する
購入画面の見栄えだけでなく、在庫引当、梱包、配送通知、問い合わせ、返品、返金、会計まで実際に処理できるか確認します。
TWO CASES
条件が変わると、判断も変わる
一つの結論を全事業者へ当てはめず、運営条件の違う2ケースで確認します。
副業で商品3点から始める
- 前提
- 週10時間、初期予算30万円、月30件を想定。
- 判断
- 機能の多さより、固定費を抑えながら利益と購入理由を検証できる構成が合います。作業時間も費用に含めます。
- 次の行動
- 代表商品で10件のテスト販売を行い、1注文利益と所要時間を記録します。
実店舗の商品をオンライン販売する
- 前提
- 店舗在庫300SKU、店頭販売を継続、月100件を想定。
- 判断
- ネットショップ単体の安さより、店頭との在庫差、商品登録、受取方法、売上照合が判断軸になります。
- 次の行動
- 売れ筋20SKUから始め、店頭販売を含む在庫更新とキャンセルを並行テストします。
ケース内の数量・金額は判断方法を説明するモデルです。契約や予算決定には自社の実績値と最新の公式条件を使用してください。