はじめ方

ネットショップを始めたい。まず何から決めればいい?

記事確認日:

当サイトは広告・アフィリエイトを利用しています。広告掲載について

木のテーブルに布のポーチを4柄・各2個、合計8個並べ、梱包用の箱を用意した架空のお店のイメージ。
4柄のポーチを、2個ずつ。本文で考える小さなお店のイメージです。架空の場面を表したAI生成画像です。

好きな布で作ったポーチを、自分のお店に並べてみたい。そんな架空のお店を例に、売るもの、お金、サービス、注文後の仕事を順に考えます。お店を始めるために、最初からすべてを一度に決める必要はありません。まずは全体の流れをつかみながら、自分が次に考えたいことを一つ見つけてみてください。

売るものが決まっていなくても、何から考えればいい?

まず「何を、どんな場面で使ってもらいたいか」を一つ想像してみましょう。店の名前やショップ作成サービス選びは、そのイメージが少し見えてから考えます。

たとえば今回のお店なら、「バッグの中の小物をまとめたい人へ、好きな柄を選べる布のポーチを用意する店」を想像してみます。検討を進めやすくするために、ここでは「自分で作る布のポーチを4柄、各2個、合計8個並べる店」と置いてみましょう。

まだ売るものが決まっていない場合は、自分が普段から選ぶのを楽しめるものや、自分で作ってみたいと思うものをノートに一つ書き留めてみることから始めます。「どんなお店にしたいか」「使ってほしい人・場面」が一つ浮かぶと、どんな商品をいくつ用意すればよいかも考えやすくなります。

最初から売れ筋を探したり、たくさんの商品を揃えようと焦らなくても大丈夫です。なお、布のポーチであっても、販売にあたって表示や権利の確認が不要になるわけではありません。扱うものが具体的になった段階で、必要な条件を確かめていきましょう。

始める前に、お金はどれくらい考えておけばいい?

一律の開業資金を当てはめるより、商品と発送の準備、店を使う料金に分けて書き出してみましょう。毎月の料金だけでなく、売れたときや売上を受け取るときの費用も確認します。

費用の種類を整理するときは、BASEの料金案内を参考にすると考えやすくなります。そこでは、プランによって有無が異なる月額費用、商品が売れたときの費用、売上金の入金に伴う費用が区別して案内されています。

お店にかかるお金は、大きく分けて次の2つに整理できます。

  1. 商品と発送の準備にかかる費用:材料、商品を包む梱包材、実際に送ってみるテスト発送の費用。
  2. お店を動かす費用:「固定費」(売れた数にかかわらず定期的に払う費用)や、「決済手数料」(お客さんの支払いをサービスに処理してもらうための費用)、売上を受け取る際の手数料。

今回の例では、準備に使う予算として合計2万円を置き、この中で材料や梱包材、発送の確認費用をまかなう設定にします。また、毎月2,000円は固定の支払いの上限として仮に置いた数字で、材料費や発送費、決済手数料を含む毎月の総額ではありません。

「2万円あれば必ず始められる」「月2,000円で運営できる」といった決まった相場があるわけではなく、「作った分がすべて売れる」前提で予算を組むことも避けておきます。まずは準備できる金額の範囲で、何にいくら使えるかを書き出してみましょう。

サイトを自分で作れなくても、お店を持てる?

プログラミングをせずに店を作れるサービスがあります。「自分の店のページを作りたいか」「販売サイトに商品を載せたいか」を考え、商品の見せ方と毎月の負担を確認して選びましょう。

「プログラミング」とは、コンピューターを動かすためのコードを書くことです。現在ではコードを書かなくても、「ショップ作成サービス」(商品を並べるページや注文を受ける仕組みを用意してくれるサービス)を使うことで、自分のお店を持つことができます。

たとえば、自分の店の独立したページを用意したい場合の候補としてBASEがあります。BASEはプログラミングの専門知識を必要としないサービスとして案内されており、商品登録やデザイン選択を経てお店を公開する手順が用意されています。ただし、ショップを作成しても、商品作りや発送までをすべて任せられるわけではありません。

一方、ひとつの大きな販売サイトの中に自分の作品を登録して並べたい場合の選択肢としてminneがあります。minneでは販売者登録を行い、作品の画像や説明、価格や在庫を設定して出品します。検索結果に表示される仕組みも案内されていますが、独自のサイトを一から自由に組み立てたい人にとっては、作品を登録する形式だけでは希望に合わないこともあります。

どちらのサービスを利用する場合でも、出品する前に自分の商品が販売対象に含まれているかを公式の利用規約やヘルプで確認しましょう。売りたいものが決まってから各サービスの条件を確かめると、自分に合った選択をしやすくなります。

小さなお店を開くまで。準備を考える順番の一例:1. 売るもの・使えるお金と時間を考える。2. サービスの費用と条件を確認する。3. 商品の写真・説明・価格・配送と、必要な許可・表示・手続きを整える。4. 支払い確認・梱包・発送、問い合わせや返品への対応を考える。5. 公開前に購入者の目線で見直す。必要なことを確かめながら行き来して構いません。

商品を並べるまでに、何を用意すればいい?

写真、商品説明、価格、在庫を用意し、どう包んで届けるかも考えます。最初は一つの商品について準備してみると、まだ決めていないことを見つけやすくなります。

「在庫」とは、今、販売用に用意してある商品の数のことです。たとえばBASEの商品登録画面では、商品名、画像、説明、税込価格、在庫と種類を設定する欄があります。価格は税込で登録・表示する仕様のため、あらかじめ消費税を含めた販売価格を考えておきます。また、消費者庁の特定商取引法に関する案内にあるように、送料を販売価格に含めない場合は、送料も別に表示します。

今回の布のポーチであれば、まずは1つの柄について次のような準備を進めてみます。

  • 写真:正面の柄がわかる写真や、中が見える写真を撮る
  • 説明:サイズ、素材、中に入れる小物の例を言葉でまとめる
  • 価格と在庫:税込の販売価格と、最初に用意する在庫数(例:2個)を決める
  • 梱包と配送:ポーチを実際に包んでみて大きさと重さを確かめ、配送方法と負担する送料を調べる

このように1点だけでも包んだ状態で重さや大きさを確かめておくと、配送方法や送料の検討が具体的に進められます。

個人でも、届出やお店の情報の表示は必要?

個人でも、売り方に応じて法律に沿った表示や手続きの確認が必要です。「商品に必要な許可」「販売条件と販売者情報の表示」「事業を始める場合の税務手続き」を分けて確認しましょう。

まず商品そのものの許可についてです。消費者庁の案内によると、通信販売を始めること自体に特別な許認可は不要ですが、扱う商品によっては許認可が必要です。たとえばアルコール類が例示されています。

次に、お店に掲載するルールです。個人であっても、営利の意思をもって反復継続して取引するなどの要件を満たす場合は販売業者に該当し、特定商取引法に基づく表記(誰が、どんな条件で販売するかを伝える表示)が求められます。今回のポーチの店でも、販売価格や送料、支払いの時期と方法、商品の引渡時期、販売者の氏名・住所・電話番号を表示します。また、商品に問題がある場合の対応と購入者の都合による返品を同一に扱わず、返品についての特約を設ける場合はその内容(返品できるか、期間などの条件、送料負担)を表示する必要があります。返品特約の内容を表示から省略することは認められていません。もし自宅住所の公開に不安がある場合は、利用するサービスでの表示方法と、荷物の発送元の扱いを分けて確認しましょう。

最後に、税務上の手続きです。国税庁の手続き案内によると、新たに事業所得などを生ずべき事業を開始した人が、「開業届」(個人で事業を始めたことを税務署に届ける書類)の提出対象とされています。ネットショップで販売する人全員が一律に対象となるわけではないため、自分の取り組みが事業としての対象に当てはまるかを案内で確認しておきましょう。

お店を開いたら、どんな仕事をするの?

お店を知ってもらうための紹介と、注文が入ってからの確認・発送を予定に入れておきましょう。店を開く前に一件分の作業を想像すると、無理なく対応できる日程を考えやすくなります。

ネットショップは開店しただけで自然にお客さんが集まるわけではないため、お店の存在を知ってもらう工夫がいります。今回のお店なら、SNSにポーチの写真や紹介文、お店のURLを投稿する時間を少し確保してみるといった準備が考えられます。

また、注文が入った後の流れもあらかじめ思い描いておきます。たとえばBASEの公式案内では、入金確認後に商品を発送し、管理画面で発送済みにする流れが基本として紹介されています。ただし、購入者の支払い方法によって手順が異なる場合があります。

1件の注文に対応する場合、次のような順番で進めます。

  1. 注文内容を確認する
  2. 支払い状況を確認する
  3. ポーチを包む
  4. 発送する
  5. 購入者へ知らせる

今回の設定では、使える時間を平日15分と週末2時間と仮定しています。もし平日に発送作業をする時間が足りず、週末にまとめて発送するのであれば、特定商取引法に基づく表記で案内するお届け時期と自分の発送予定が合うかを確認しておきます。実際に包んでみて時間が足りないと感じる場合は、作業予定や並べる商品数を見直してみるのも一つの方法です。あわせて、購入者からの質問や返品に関する連絡に目を通す時間も予定に入れておきましょう。

今日、まず一つ進めるなら何をする?

「売ってみたいもの」「使えるお金」「使える時間」を短くメモしてみましょう。決まっていないところが、次に考えることです。

今回のお店では、次のような3行メモから考え始めました。

  • 売ってみたいもの:布のポーチ(4柄、各2個、合計8個)
  • 使えるお金:準備に2万円、毎月の固定支払いは2,000円まで
  • 使える時間:平日15分、週末2時間

実際にショップを公開する前には、商品ページや販売条件の表示、支払い、配送の設定が整っているかを購入者の視点で見直します。

まずは手元の紙に、今の自分が想像できる3行を書き出してみましょう。メモの中でまだ決まっていない欄があれば、そこが次の一歩です。商品が未定なら自分が扱ってみたいものを、商品が決まっていれば必要な費用を、一つずつ具体的に考えてみてください。

この記事の確認範囲

確認に使った公式資料

料金や記載の誤りを知らせる

CORRECTION

公式ページの変更や計算ミスを見つけた場合にお知らせください。氏名は不要です。個人情報や注文情報は入力しないでください。

送信内容は記載確認のためCloudflare D1へ保存します。保存項目・期間・削除依頼はプライバシーポリシーをご確認ください。