OMS・WMS・物流
LOGILESSの料金・従量課金と自動出荷の考え方
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自社店とモール1店の計2つの販売先で国内向け布ポーチ10商品を扱い、店主が平日60分を受注確認と倉庫連絡に使っている架空店を想定します。月々のシステム仮予算は税込30,000円とし、委託先倉庫へ支払う保管や配送の費用は別枠とします。
本稿では、LOGILESSの料金体系や自動出荷の仕組み、通常月400件・繁忙月600件の試算と契約条件を整理します。記載内容は2026年10月9日時点の公式情報に基づきます。
LOGILESSは、商品を預かって発送するサービス?
LOGILESSは商品を預かる発送代行サービスではなく、注文と倉庫作業の情報をつなぐOMS・WMS一体型システムです。OMSは注文内容を処理・管理する仕組み、WMSは倉庫内の在庫や作業を扱う仕組みを指します。商品の保管や梱包、配送といった実際の作業は自社や契約先の委託倉庫が担い、物流代行費用も倉庫と直接契約して支払います(出典:LOGILESS 料金プラン、2026年10月確認)。架空店の場合も、注文情報を倉庫へ届ける指示出しと、ポーチを包んで発送する実作業を切り分けて考えます。
| 業務区分 | 主な担当・契約主体 | 具体的な内容 |
|---|---|---|
| 情報処理(OMS・WMS) | LOGILESS(システム利用契約) | 受注データの集約、在庫数の計算、倉庫への出荷指示データの作成 |
| 実作業(保管・出荷) | 委託先倉庫(物流業務委託契約) | ポーチの荷受・保管、ピッキング、梱包、配送業者への引渡 |
| 販売管理・顧客対応 | EC事業者(自店) | 商品登録、問い合わせ対応、入金確認、例外注文の判断 |
自分の販売先と倉庫で、どの作業をつなげられる?
連携設定を行ってもすべての注文や作業が無条件で自動化されるわけではなく、自動処理できる注文と人が判断する注文に分かれます。システム側で対応する販売先や倉庫、商品コードの管理ルールを整えたうえで、実作業は人が担当します。
API連携とは、システム同士が自動で情報を送受信する接続方法のことです。LOGILESSではAPI連携のほか、CSVファイルの取り込みや手動登録にも対応しています(出典:LOGILESS 機能一覧、2026年10月確認)。
主要なプラットフォームが一覧に掲載されていても、自店が利用する販売先ごとに注文の取込方式や在庫の更新頻度を確認する必要があります。自社店、モール、倉庫の間で商品コード(品番)の対応関係や、連携に必要な設定を事前に確認しておくことが大切です。
LOGILESSには、条件に応じた自動処理機能とともに、処理を止めて人が確認する「確認待ち」機能が備わっています。自動化ですべての例外が解消されるわけではなく、どこまでをシステムで進め、どこからを人が確認するかを事前に決めておく必要があります。
お届け先住所の確認、注文時の備考欄への自由記入、複数注文の同梱希望などは、人が目視で確認したい例として、自店と倉庫の間でどちらが確認を担当するか相談しておくのが現実的です。自店が設定すればすべて自動判別できると決めつけず、現場の運用ルールをすり合わせます。
通常注文と確認が必要な注文を切り分け、出荷指示が倉庫へ届いた後も、実物の保管や検品、梱包、配送業者への引き渡しといった作業は人の手で行われます。
ライトとスタンダードの基本料金は何が違う?
初期システム導入費用はどちらのプランも0円です。月額基本料金とそれに含まれる出荷件数の枠に違いがあり、スタンダードには日本国内電話サポートが付帯します。基本料金に含まれる無料枠とは、追加のシステム従量課金なしに出荷できる件数の枠を指し、商品の配送運賃が無料になるという意味ではありません。基本プランは倉庫1拠点を利用する前提となっています(出典:LOGILESS 料金プラン、2026年10月確認)。
| プラン名 | 月額基本料金(税抜) | 基本料金に含まれる出荷件数 | 追加出荷単価(超過分) |
|---|---|---|---|
| ライト | 20,000円 | 月300件まで | 件数帯に応じた段階従量課金 |
| スタンダード | 25,000円 | 月500件まで | 件数帯に応じた段階従量課金 |
公式案内によると、現時点では両プランで利用できるシステム機能に大きな差はありませんが、今後はスタンダード限定の機能が追加される予定とされています。電話相談窓口の要否や、申込み時点での最新の機能提供範囲を基準に選択します。
出荷が増える月は、いくらになる?
注文数に一律の単価を掛けるのではなく、倉庫で出荷完了となった伝票件数を集計し、プランごとの件数枠を超えた分に対して段階ごとの単価を適用して計算します。受注伝票の総数や商品個数の合計とは一致しない場合があるため、課金対象となる伝票の定義を理解しておく必要があります。
LOGILESSの従量料金は、倉庫側で「出荷済み」となった完了日時が前月初日〜末日の範囲にある出荷伝票を基準に集計されます(出典:LOGILESS 請求件数の確認FAQ、2026年10月確認)。注文日時ではなく、倉庫側での実際の出荷完了日時が基準となります。
顧客からの注文が1件であっても、在庫状況などにより2回に分割して発送した場合は出荷伝票が2件作成され、それぞれが出荷完了した時点で課金対象となります(出典:LOGILESS 出荷伝票の分割手順、2026年10月確認)。
無料枠を超えた出荷件数には、段階的な単価が適用されます(2026年10月時点、税抜)。以下の件数帯ごとに設定された単価を個別に計算して合算します。
- 超過分〜5,000件:1件あたり25円
- 5,001件〜10,000件:1件あたり12円
- 10,001件〜15,000件:1件あたり7円
- 15,001件〜20,000件:1件あたり5円
- 20,001件以降:1件あたり2円
到達した件数帯の単価で全件を再計算するのではなく、それぞれの件数帯に収まる件数ごとに計算して合算します。この仕組みにより、件数が増えた際の従量料金の伸びが緩やかになるよう設計されています。
架空店のポーチ販売(1倉庫・課金対象伝票数が月400件または600件)での税抜計算は以下のとおりです。
| 出荷件数 | ライト(税抜) | スタンダード(税抜) |
|---|---|---|
| 通常月:400件 | 22,500円(基本20,000円+超過100件×25円) | 25,000円(基本25,000円・枠内500件) |
| 繁忙月:600件 | 27,500円(基本20,000円+超過300件×25円) | 27,500円(基本25,000円+超過100件×25円) |
自店の仮予算(月額税込30,000円)と比較する際は、上記の税抜システム費用に消費税を加算し、必要なオプション費用や倉庫側の作業費もあわせて確認します。
倉庫の料金や追加機能は、どこまで別に見積もる?
LOGILESSの基本プランは1拠点の倉庫利用を前提としており、出荷可能な倉庫拠点の追加、POS連携、庫内デバイスの利用などは別見積のオプション契約となります(出典:LOGILESS 料金プラン、2026年10月確認)。また、商品の保管料や配送料、梱包作業費といった物流代行費用は委託先倉庫と直接契約して支払う別枠の費用です。商品特性や出荷頻度に合わせて、以下の項目を委託先倉庫と確認します。
| 費目・作業内容 | 自店で確認する項目 | 契約上の確認事項 |
|---|---|---|
| 入荷・荷受 | 荷姿ごとの荷受単価、検品基準 | 入荷時のバーコード貼付や不備対応の有無 |
| 保管料 | 保管スペースの計算単位と算出期間 | 最低保管料の有無、季節による在庫量変動の許容範囲 |
| 出荷作業 | ピッキング・梱包資材・送り状発行などの基本作業単価 | 複数商品同梱時の加算料金、当日出荷の締め切り時刻 |
| 例外対応 | ギフト包装・メッセージカード封入・返品受入の可否 | 標準外作業の個別料金、受入不可能な作業の範囲 |
| 繁忙期対応 | セール時や年末などの出荷上限枠、追加作業費の有無 | 事前申告の期限、出荷遅延時の取り決め |
ポーチにリボンを付けるギフト対応や返品の検品作業を委託したい場合、対応可否や作業単価は倉庫ごとに異なります。追加料金が発生するかどうかや対応可能な作業範囲について、事前に委託先倉庫と条件を取り交わします。
無料テストでは何を確かめ、契約前に何を確認する?
無料テストを通じて自店の運用に合うかを確かめたうえで、有料の本利用へ移行するには別途手続きと提供元の承認が必要です。また、契約時には最低利用期間や解約申請の期日、月途中開始・終了時の精算ルールをあらかじめ確認しておく必要があります。
LOGILESSでは問い合わせとヒアリングを経て、30日間のテスト環境が提供され、コンサルタントによる初期設定支援を受けられます(出典:LOGILESS よくある質問、2026年10月確認)。公式の案内には30日間や約1か月といった表記があるため、実際の利用開始日と終了日を申込み時に確認します。
マーチャント利用規約第3条5項に基づき、テスト環境から実際の顧客へ商品を発送することはできません(出典:LOGILESS 利用規約、2026年10月確認)。テスト用の注文データを登録して検証を行う際は、安全な検証データと方法についてあらかじめ提供元へ確認しておく必要があります。
通常注文、備考欄記載による確認待ち、同梱処理などの注文データが意図どおりに取り込まれ、出荷指示データとして正しく生成されるかを検証します。キャンセルや返品のデータ処理手順についても、実際の決済や出荷を動かさずに画面上での反映動作を確認します。
有料での本利用を開始する場合、規約第18条により、最低利用期間は本利用開始日の属する月の3か月後の月末までと定められています。解約を希望する場合は、解約希望月の前月25日までに所定の申請を行い、提供元の承諾を得ることで希望月の月末に解約となります。
規約第10条により、月の途中で本利用を開始した場合、月額基本料金および月固定のオプション料金は日割計算されます。一方で、解約する最終月については日割精算が行われないため、月額の満額が発生します。
小さな店は、何を確かめて導入を決める?
注文が増えたからといって導入が必須になるわけではありません。複数販売先と委託先倉庫の間のデータ転記に日常的な負担があり、対応機能や倉庫費用を含めた総見積、現場の運用体制が自店に合う場合に有力な候補となります。一方で、自社発送の単一店舗で既存の受注機能で十分回っている場合は、無理に導入せず見送る判断も選べます。
導入を検討する最初の行動として、現在の日常業務で行っている転記作業の手順と、月間の課金対象となりそうな出荷件数を整理します。そのうえで、提供元の窓口へ自店の販売先や倉庫との接続要件を相談し、自店に合わせた無料テストの進め方を確認します。
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