受注・在庫管理比較
GoQSystem vs CROSS MALL:料金方式と管理範囲を比較
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日本国内向けに布小物30商品を楽天市場とYahoo!ショッピングの2店舗で一人で販売する架空店(見直し時間は平日30分・週末3時間、ツールの固定費予算は税別月5万円、初期費用・モール出店料・仕入れ代・送料は別)では、同じ商品を複数先で扱うにつれて注文確認や在庫更新の負担が増えてきます。GoQSystemとCROSS MALLを、まとめたい仕事と費用の増え方から比べます。
1店舗でも必要?どんな仕事が増えたら比較する?
1店舗だけで注文確認や発送が無理なく回っているなら、管理システムを慌てて導入する必要はありません。同じ商品を複数の店で同時に売り始め、注文の確認や在庫の更新が重なって作業が追いつかなくなってきたと感じたときが、検討を始めるタイミングです。
一元管理とは、複数のネットショップの注文や在庫の情報を1つの画面でまとめて確認・処理することです。また、受注とはお客様から入った注文データやその処理全般を指します。
たとえば架空の店で、同じポーチが楽天市場で1個売れたとします。その直後にYahoo!ショッピングの管理画面を開いて在庫数を手動で減らす、といった作業を毎日繰り返しているなら検討の合図です。注文件数が増えるほど、どの店で何個売れたかを突き合わせる手間が増え、管理画面を行き来する回数も増えていきます。GoQSystemもCROSS MALLも、こうした複数店舗にまたがる作業負担を軽くするための仕組みです。
「月に何件注文が入ったら必ず必要」といった決まった基準はありません。まずは、楽天市場とYahoo!ショッピングの間で行ったり来たりしている作業を、小さなメモに書き出してみるのがおすすめです。手作業で時間がかかっている場所や、在庫の減らし忘れが不安な作業がどこにあるのかを確かめることが、システムを選ぶ最初の土台になります。
受注だけ、在庫、商品登録まで、どこをまとめたい?
管理したい作業の範囲によって、選ぶシステムやプランが変わります。GoQSystemは受注だけ、在庫連携まで、商品登録までといった必要な範囲に合わせてプランを選びます。CROSS MALLは受注・在庫・商品登録に加えて、発注や仕入れの管理まで同じ枠組みで扱えるのが特徴です。ただし、対応モールとして名前が載っていても、すべての作業が自動で連携できるわけではありません。
ここで言う在庫連携とは販売先ごとの在庫数をそろえる機能、商品管理とは商品の名前や価格などの登録・更新を行う機能、仕入管理とは仕入先への発注や届いた商品の記録を管理する機能のことです。
| 管理したい仕事 | GoQSystem | CROSS MALL |
|---|---|---|
| 受注管理 | 対応(GoQSystem料金プラン) | 対応(CROSS MALL機能一覧) |
| 在庫連携 | プラン選択で対応(GoQSystem料金プラン) | 対応(CROSS MALL機能一覧) |
| 商品管理 | 上位プランで対応(GoQSystem料金プラン) | 対応(CROSS MALL機能一覧) |
| 発注・仕入管理 | 要件に合わせた対応範囲の確認が必要 | 標準対応(CROSS MALL機能一覧) |
| 主な注意点 | 物流連携は通常プランに含まれない。Shopifyは商品管理の対象外(GoQSystem料金プラン) | モールやカートごとに対応する機能が異なる。Shopifyは商品登録に非対応(CROSS MALL対応モール・カート) |
今回の架空店が使う楽天市場とYahoo!ショッピングは、CROSS MALLでも受注・在庫・商品登録の3業務に対応しています(CROSS MALL対応モール・カート)。ただし、将来自社サイトとしてShopifyなどを増やしたくなった場合、GoQSystemのプラン案内でもCROSS MALLの対応表でもShopifyの商品登録機能は対象外です(受注や在庫のみの対応)。また、実店舗のレジ(POS)や卸販売のデータを連動させるには、CROSS MALLではアラジンオフィスなどの別料金が必要になるなど、それぞれ別の連携費用がかかります。
基本料金と追加料金は、同じ店の条件でどう比べる?
両社の費用を比べるときは、店舗の内訳(楽天1店とYahoo!1店)、商品数(30商品)、まとめたい仕事をそろえ、月々の基本料金と追加オプションを分けて確認します。見かけの基本料金が安く見えても、必要な機能をつけると金額が変わることがあるためです。
初期費用とは利用を始めるときに一度だけ払う費用、APIとはネットショップと管理システムの間で注文データなどを自動でやり取りする仕組みのことです。なお、記載している金額はすべて2026年10月時点の税別価格です。
今回の架空店(楽天1店・Yahoo!1店、布小物30商品、受注・在庫・商品管理をまとめる構成)で計算した料金の内訳は次のとおりです。GoQSystemは受注・商品・在庫連携管理プランに、注文や発送実績を自動反映するAPIオプションを組み合わせます。有料プランでは注文件数や売上金額による追加課金はありません。一方のCROSS MALLは商品点数1,000点までの「プラン1000」を2サイト分利用する構成で、こちらも注文件数や売上による追加課金はありません。
| 項目 | GoQSystem(受注・商品・在庫連携+API) | CROSS MALL(プラン1000×2サイト) |
|---|---|---|
| 月額固定費(税別) | 49,800円(基本44,800円[GoQSystem料金プラン・GoHan公式案内]+API 5,000円) | 20,000円(10,000円×2サイト[CROSS MALL料金案内・公式料金表画像]) |
| 初期費用(税別) | 60,000円(基本50,000円+API 10,000円) | 0円 |
| 12か月利用時の仮小計(税別) | 657,600円(49,800円×12か月+60,000円) | 240,000円(20,000円×12か月+0円) |
| 含まれる範囲 | 20,000SKUまでの在庫連携、受注・商品管理、API自動反映 | 1,000点までの受注・在庫・商品・発注仕入管理 |
| 含まれない費用 | 楽天市場の「商品一括登録」有料申請費用(GoQSystem料金プラン)、設定代行費、発送代行などの物流連携費 | アラジンオフィスの実店舗連携費用、標準外サイト連携の初期設定費(CROSS MALL料金案内)、設定代行費 |
表にあるSKUとは、色やサイズなどを区別して在庫を管理する単位のことです。また、12か月の小計は月額12か月分と初期費用を足し合わせた目安の計算であり、年払いの確定請求額ではありません。両社でまったく同じ機能を含んだ比較ではなく、GoQSystemを利用する際に必要となる楽天市場側の有料申請費用や、設定代行費用、倉庫との連携費用などは除外されています。費用の差だけで良し悪しを決めるのではなく、自社が使いたい機能が含まれているかどうかを確かめる目安として使ってください。
店舗や色・サイズが増えると、何の料金が変わる?
店や商品が増えたときの料金の上がり方は、両社で仕組みが異なります。GoQSystemは同じモール内での出店追加やSKUの上限、オプション機能で料金が変わり、CROSS MALLは管理する商品点数の枠と出店サイト数によって料金が変わります。将来店や商品を増やす予定があるなら、その増え方に合わせた見積もりを取っておくことが大切です。
たとえばポーチ30商品にそれぞれ3色のバリエーションがある場合、仮に90種類になります。ただし、商品点数やサイト数の数え方は会社ごとに異なるため、自社の分け方でどう計算されるかを確認する必要があります。
GoQSystemの受注・商品・在庫連携管理プランは標準で20,000SKUまで対応しているため、90SKU程度であれば上限による追加料金はかかりません。ただし、将来「楽天市場にもう1店舗出店する」といったように同じモール内で店を増やす場合は、店舗追加オプションとして税別月額10,000円、初期費用20,000円が追加されます(GoQSystem料金プラン)。
一方のCROSS MALLは「月額費用×サイト数」で計算するため、出店先が2店から3店に増えると月額費用もそのまま加算されます。また、扱う商品点数が1,000点を超えると、「プラン3000(3,000点まで:月額15,000円×サイト数)」や「プラン5000(5,000点まで:月額20,000円×サイト数)」といった上位プランへ切り替わります(2026年10月時点、CROSS MALL料金案内・公式料金表画像)。ただし、色やサイズの違いがCROSS MALLで「1点」と数えられるのか、色ごとに別々に数えられるのかは、個別の相談で確認しておきましょう。
無料プランや試用で、どこまで確かめられる?
お試しできる範囲や課金の仕組みは、両社で大きく違います。GoQSystemのフリープランや20日間の無料お試し、そしてCROSS MALLのオンラインデモはそれぞれ目的が異なります。自分たちが確かめたい作業が試せるのか、そしていつから料金が発生するのかを申し込む前に確認しておきましょう。
GoQSystemの「フリープラン」は新規の利用者が対象で、月額0円・初期費用0円で利用できます(2026年10月時点、GoQSystemフリープラン案内)。ただし、管理できるのは受注・売上・自動処理に限定され、作成できる自動処理ルールは5ルールまでです。また、無料の対象は「月間受注が100件以下」かつ「受注金額が50万円以下」の両方を満たしている間に限られます。登録時にクレジットカードの登録が必須となっており(GoQSystem料金プランFAQ)、注文件数か金額のどちらか一方でも上限を超えると自動的に有料プランへ移行します。その際は初期費用やAPI月額5,000円(税別)が追加され、最低利用期間(3か月)が適用されます(GoQSystemフリープラン案内)。そのため、今回の架空店のように在庫連携や商品登録を試したい場合には適していません。
在庫や商品の管理まで試したいときは、有料プラン向けに用意されている20日間の無料お試しを利用します。使ってみて続けたい場合に、プランや支払い方法を選んで本契約へ進む流れです。なお、GoQSystemの通常契約では、最低利用期間が「契約日から3か月が経過した日の属する月末まで」と定められています。期間満了の1か月前までに解約の申し出がない場合は1か月ごとの自動更新となり、最低利用期間中の解約には残りの期間分の費用負担が発生します。最低利用期間を過ぎたあとの解約は、申し出た日の属する月の翌月末での解約となり、その日までの利用料を支払う仕組みです(GoQSystem利用規約)。無料お試しから有料契約へ切り替わる際の取り扱いについては、申し込み時に窓口で確認してください。
CROSS MALLでは、予約した日時に担当者から電話で解説を受けながら実際の画面を操作する無料オンラインデモが用意されています。自社の業務の流れに合うかを専門の担当者へ相談しながら画面の使い勝手を確かめられます。自社の本番データをつないでテストしたい場合や、期間を設けて試したい希望があるときは、どこまで対応してもらえるかを担当者へ直接相談してみましょう。契約期間や解約の条件についても、申し込む前の相談時に合わせて確認しておくと安心です。
使い始める前に、店側で何をそろえて確認する?
システムを導入する前には、商品番号や在庫の基準を整理し、各モールへの事前申請を済ませておく必要があります。サポート担当者から設定のアドバイスを受けられますが、どの注文を手作業で確認するかといった例外ルールは自店で決める必要があります。また、通常のソフト料金とは別になる実際の梱包・発送作業を自社で行うか別の委託先へ任せるか、担当を決めておく必要があります。
商品コードとは店の中で商品を識別するための管理番号、例外注文とはキャンセルや届け先の住所変更、複数の注文をまとめる同梱依頼など、通常の自動処理から外れる注文のことです。
まず準備したいのが、楽天市場とYahoo!ショッピングで扱っている同じポーチの商品コードや色別の在庫データの突き合わせです。コードが違っていても、GoQSystemでは条件設定でひもづけて在庫連携が可能と案内されています。コードが違うからといって一律に番号をつけ直さなければならないわけではありませんが、どのコードとどの在庫が対応しているのかを事前に一覧で整理しておくと、導入時のひもづけ設定がスムーズに進みます。CROSS MALLでも自社の商品コード体系がどのように取り込まれるか、担当者へ確認しておきましょう。また、GoQSystemで商品管理を行う場合は、楽天市場の「商品一括登録(有料)」や「画像一括登録(無料)」、Yahoo!ショッピングの「FTPアップロード(無料)」の事前申請が必要です(GoQSystem料金プラン)。
試用やオンラインデモの場では、例外的な注文が起きたときにどう動くかを確認します。お客様からキャンセルや住所変更の連絡が入ったとき、どの画面で修正すれば反映されるのか、手作業での修正が必要な部分はどこかを知っておかないと、反映前の住所で発送してしまうミスにつながります。テスト注文を使って試すときは、実際の商品を誤って発送してしまわないよう、各社にテスト方法を確認し、実際の注文通知や外部出荷が動かない条件を確かめておきましょう。
サポート体制として、GoQSystemは初期設定のアドバイスや運用提案、平日の電話・メール対応(9〜18時)のほか、有料プラン向けに土日祝の緊急LINE窓口を用意しています(GoQSystem料金プラン)。CROSS MALLでは専任の導入担当者がつき、スケジュール管理からデータの確認、動作チェックまで一緒に進めてくれる仕組みがあります(CROSS MALL導入の流れ、CROSS MALLサポート案内)。
結局どちらを候補にして、次に何をすればいい?
どちらを選ぶべきかは、まとめたい作業の広さと毎月の予算のバランスで決まります。必要な作業に合わせてプランを無駄なく選びたいならGoQSystem、受注・在庫・商品登録に加えて発注や仕入れの管理まで最初からまとめたいならCROSS MALLが有力な候補になります。ただし、今の1店舗だけで日々の注文処理が落ち着いているなら、急いで導入せず見送るのも自然な判断です。
今回の架空店の予算(固定費月5万円税別)に照らすと、GoQSystemは基本の月額固定費が予算に近いため、モールの有料オプション申請など別にかかる費用も含めて確認が必要です。一方のCROSS MALLは月額固定費が基本枠内に収まりやすいものの、自社の業務手順に合うかや商品点数の区分、設定作業などの除外費用を見積もりやオンラインデモで確かめる必要があります。費用の差だけで優劣を決めるのではなく、商品更新や例外注文をどこまでまとめるかから候補を絞り込みましょう。
次に進める具体的な手順は次の2つです。
- 出店している店舗の内訳(楽天1店、Yahoo!1店など)、商品構成と色サイズの数、困っている作業をメモに書き出す。
- そのメモをもとに両社で見積もりを取り、無料お試しやオンラインデモで実際の画面やサポートを確かめる。
それぞれの詳しいサービス内容については、次の記事も参考にしてください。
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