お金と準備

無料のネットショップはどこまで無料?売れたあとにかかる費用も確認

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お店を作るサービスに「無料」と書いてあったら、お金をかけずに始められそうですね。自作の紙しおりを5種類並べる架空のお店を例にして、0円になる部分と注文後に支払う部分を分けて見ていきます。

「無料」は、何のお金が0円という意味?

主に、ショップサービスの初期費用や月額利用料が0円という意味です。商品や梱包の準備、注文に応じてかかる費用は分けて考えます。

月額利用料とは、売れる数に関係なく毎月払うサービス代のことです。2026年10月時点で確認できる条件では、BASEのスタンダードプランが初期費用と月額利用料0円、STORESのフリープランが月額利用料0円となっています。

ただし、0円なのはショップの利用料です。今回の架空のお店で扱う紙しおり5種類の材料や、商品を包む封筒は自分で用意します。手元で用意する品物の代金と、毎月かかるサービスの固定費は切り離して捉えておきましょう。

5,000円の注文が入ったら、いくら引かれる?

無料プランでも、商品が売れたときには決済にかかる費用が発生します。同じ注文金額と支払方法で比べると、自分のお店で負担する額を考えやすくなります。

決済手数料とは、代金を受け取るための費用のことです。またBASEでは、決済手数料とは別にサービス利用料が発生します。

2026年10月時点の通常Web注文において、クレジットカード決済で商品代の消費税とお客さん負担の送料を含めた注文合計が仮に5,000円だった場合、無料プランで引かれる手数料(料率の出典:BASE、STORES)は次のとおりです。

横にスクロールして表全体を確認できます。
サービス 注文合計(仮定) 手数料の内訳 合計の手数料
BASE(スタンダード) 5,000円 決済手数料(3.6%+40円)=220円
サービス利用料(3%)=150円
370円(非課税)
STORES(フリー) 5,000円 決済手数料(5.5%)=275円 275円(消費税対象外)

※注記:上記の比較は通常Web注文のクレジットカード決済を対象としています。BASEのPAY IDアプリ経由の注文は別の料率となるため含めていません。また、支払方法によって料率は変わります(BASEはPayPal・Amazon Pay・PayPayで決済部分が4.6%+40円、STORESはPayPal・ペイディ・atone・楽天ペイ・PayPay・Amazon Pay・キャリア決済で6.5%)。

税条件について、BASEのかんたん決済手数料とサービス利用料は非課税です。STORESの決済手数料は、公式インボイスFAQの請求明細例で「消費税対象外」と記載されています。

この注文における2社の引かれる手数料の差は95円です。ただし、商品を作るための材料費や発送費、売上金を受け取る振込費用なども含めて考える必要があります。引かれた後の残額がそのまま利益になるわけではなく、手数料の差額だけで手元に残るお金の差にはならない点に注意しましょう。

売上金を銀行口座に受け取るのも無料?

注文時とは別に、売上金を口座に受け取る際の手数料も確認します。すぐ次の材料を買いたいなら、入金までの日数も合わせて見ておきましょう。

振込手数料とは、売上金を銀行へ送ってもらう際の費用のことです。また入金サイクルとは、銀行へ代金が届く時期を指します。

2026年10月時点の公式案内において、通常の入金時期はBASEの通常振込が振込申請から10営業日、STORESは月末締め翌月末(土日祝は前営業日)です。

どちらのサービスも、振込費用や申請・設定・金額に応じる条件が設けられています(STORES売上金入金FAQ)。注文当日にその5,000円全額をすぐ紙の仕入れに回せるとは考えず、受取条件を事前に確かめておく必要があります。

店の見た目やURLを変えると、有料になる?

無料のデザインを使えるサービスでも、有料のデザインや独自ドメインは別に考えます。使いたいものが決まった時点で、追加費用と利用プランを確かめましょう。

テンプレートとは、店の見た目の土台となるデザインのことです。独自ドメインとは店のURLに使う専用の名前を指し、サブドメインとは名前の前に「shop」という文字を足すような形をいいます。

2026年10月時点で、BASEには無料テンプレートと購入できる有料テーマがあります。STORESにも無料テンプレートが用意されています。

URLの変更については各社で条件が異なります。BASEでは独自ドメイン接続App自体は無料で、スタンダードプランでも外部で取得した独自ドメインを接続できます。設定はサブドメイン形式で行いますが、BASE側でドメインの取得・契約サービスは提供していません。外部サービスで契約管理を行うため、取得費や更新費は別途確認が必要です。接続Appが無料であっても、ドメイン自体の費用が無料になるわけではありません。

STORESで新しく独自ドメインを利用できるのは有料のスタンダードプランのみです(STORES独自ドメインFAQ)。STORESで新規取得する「.com」「.net」「.shop」に対応しており、手持ちの独自ドメイン持ち込みや、取得したドメインの外部移管はできません(所有者はSTORES)。

まずは無料テンプレートにしおりの写真を置いてみてから、有料テーマや独自ドメインが必要かを判断するのがおすすめです。

Shopifyの「無料体験」も、同じ無料プラン?

無料体験は、期間を区切って使い方を確かめる仕組みです。月額0円で販売を続けられるプランとは異なるため、Shopifyでお店を続けるときは継続するプランの料金を見ておきます。

2026年10月現在、Shopifyでは3日間の無料体験が案内されています。期間は登録時から開始され、利用条件は登録時期によって変わる場合があるため申込画面で確認が必要です(Shopify無料体験ヘルプ)。有料プランを選んだ場合は体験終了後に請求が始まり、継続しない場合は終了前に解約します。未選択のまま終了するとストアは凍結されます。また、有料アプリの料金はプラン体験とは別条件で発生する場合があります。

Shopify Basicの日本向け通常料金は、月払いが30日ごとに4,850円(税別)です。年払いは月額換算3,650円(税別)で、年額43,800円(税別)を1年分前払いします。決済手数料は別で、表示価格には適用税が含まれていません。

月額0円のまま紙しおりのお店を試したい場合は、BASEやSTORESの無料プランから検討してみましょう。

注文が増えたら、有料プランのほうがいい?

注文ごとの手数料が下がる分と、新しく払う利用料を一緒に比べます。売上額だけで決めず、注文数・支払方法・使いたい機能・契約期間をそろえましょう。

年契約とは、1年単位で交わす約束のことです。毎月払いを選んでも、契約期間満了までの支払いが必要な場合があります。

BASEの「グロースプラン」やSTORESの「スタンダードプラン」といった有料プランは、月額利用料が発生する代わりに、通常のクレジットカード決済における手数料率が下がる仕組みになっています。

検討する際に確認しておきたいのが契約期間と解約の条件です。たとえばSTORESには年契約の月払いがあり、月契約とは異なり毎月自由に解約できるわけではありません。また、BASE・STORESともに途中解約やプラン変更時に返金されない規約となっています(BASE利用規約、STORES解約変更ヘルプ)。

有料プランは注文が増えてから見直すだけでなく、使いたい機能がある場合に最初から選ぶこともあります。未確認の売上予想だけで得だと決めず、使いたい機能や契約期間、毎月支払う費用に照らし合わせて検討してみましょう。

まず、自分の商品で何を計算しよう?

商品代とお客さんから受け取る送料を決め、想定する支払方法で1件の手数料を計算してみましょう。そのあとに、材料・梱包・実際の配送料と口座への振込費用を別に確認します。

まずは今日できる作業として、次の2つを書き出してみます。

  1. 売りたいしおりセット1つの価格とお客さん負担の送料を決めて費用をメモする
    注文合計の金額を出し、利用を想定する支払方法の手数料を計算してみます。端数処理は各サービスの公式案内で確認しましょう。
  2. 無料で見た目を試す候補を選ぶ
    無料プランで管理画面を開き、テンプレートに写真を置いて見え方を確かめます。
横にスクロールして表全体を確認できます。
費用項目 あなたのお店の金額メモ
商品代(税込)+ お客さん負担の送料 円
注文時に引かれる決済手数料やサービス利用料 円
商品の材料費・梱包資材代 円
実際の配送料 円
売上金を受け取る際の振込費用 円

未確定の費用を0円と置かずに枠のまま残し、分かった項目から順に埋めていくと手元の出費を把握しやすくなります。

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