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Shopifyの配送設定方法|送料・配送プロファイル・送料無料を設計する

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Shopifyで商品を販売するとき、購入画面に表示される送料は、お客様が注文を確定するかどうかを左右する大切な要素です。この記事では、国内向けに10点ほどの布小物を扱う小さな店(1人運営、作業時間は平日の夜30分・週末3時間、サイト固定費予算は月1万円・仕入れや梱包や送料や決済費用別)を架空の例として、送料を管理画面へ登録して正しく表示させるまでの手順を解説します。ここで扱う商品数や作業時間、設定金額は考え方を確かめるための仮の数値であり、配送会社の実際の運賃例や相場ではありません。

送料を入れる前に、何を決めればいい?

送料を入力する前に手元へそろえておくべき条件は、何を、どこから、どの地域へ、いくらで送るかという方針です。Shopifyの管理画面に入力する送料は「お客様へ請求する金額」であり、配送会社へ支払う実運賃や配送契約そのものではありません。

送料を設定する際は、基本となる2つの言葉を押さえておきます。まず「発送元」とは、商品を実際に保管して発送作業を行う場所のことです。次に「マーケット」とは、販売対象とする国や地域をまとめた設定を指します。

たとえば布小物を扱う店では、自宅や作業場といった1か所の発送元から国内のお客様へ届ける形が基本になります。ここでは仮の設定例として「全国一律500円、一定の注文金額以上で送料無料」というルールを考えてみます。ただし、この500円は推奨額や相場ではありません。実物の商品を梱包資材に入れ、厚みや重さを測ったうえで、利用する配送会社の運賃と照らし合わせておく必要があります。実運賃や梱包サイズの具体的な決め方については、配送会社の運賃や梱包の決め方を確認してください。

自分の画面では、どこから設定する?

参考資料や解説記事を見ながら進めていると、手元の管理画面とメニューの位置が違っていて迷うことがあります。その場合は、自店の管理画面に表示されているメニューの構造を確認し、該当する入口から進めます。

設定の入口を見分けるために知っておきたい言葉が「配送プロファイル」と「配送オプション」です。配送プロファイルとは、商品と発送元ごとにまとめた送料のルールのことです。一方の配送オプションとは、新しい方式で用いられる配送方法や料金設定の枠組みを指します。

Shopifyでは配送設定の仕組みが従来の「配送プロファイル」から新しい「マーケット別配送オプション」へと段階的に移行しています。自店のアカウントがアップグレードされるまでは、現在の設定をそのまま維持します。従来の配送プロファイル方式を利用しているストアでは、管理画面の「設定」から「配送と配達」を選び、対象の配送プロファイルを開いて編集します。この手順は、Shopifyヘルプセンターの配送プロファイルの設定で案内されています。一方、早期アクセスとして新しい方式が有効になっている一部のストアでは、管理画面の「マーケット」から対象のマーケットを選び、「配送」の項目を開いて設定します。こちらの新方式の手順は、Shopifyヘルプセンターの配送オプションの設定に記載されています。

画面の表示が解説記事の画像と違っていても、設定を誤っているわけではありません。自店がどちらの方式になっているかを確かめ、表示されている画面に合う公式手順に沿って進めることが大切です。

同じ送料で送る商品は、まとめて設定できる?

10点の商品すべてを同じ袋や箱で発送し、送料も共通であるなら、商品ごとに個別の送料設定を作る必要はありません。

従来の配送プロファイル方式では、共通の送料で送る商品を「一般配送プロファイル」という標準の枠組みにまとめて登録できます。送料条件が異なる特別な品物だけを「カスタムプロファイル」として切り離します。また、同じ送料を適用する国や地域のまとまりを「配送ゾーン」と呼びます。1つの商品やバリエーションが同時に所属できる配送プロファイルは1つだけです。このルールは、Shopifyヘルプセンターの配送プロファイルの設定で説明されています。

実際の手順は次の順序で進めます。

  1. 管理画面の「設定」から「配送と配達」を選び、一般配送プロファイルを開きます。
  2. 対象となる布小物10点と、発送元(自宅や作業場など)が正しく含まれているか確認します。
  3. 日本の配送ゾーンに対して、一律の配送料金(例:500円)を登録して保存します。

ここで注意したいのが販売地域の有効化です。配送ゾーンに日本を登録していても、日本がアクティブなマーケットに含まれていなければお客様は購入手続きへ進めません。この要件は、Shopifyヘルプセンターの配送料の設定に明記されているため、あわせて確認しておきます。

一定額から送料無料にするには?

通常送料と送料無料を両立させるには、注文金額の条件に応じた複数の配送料金を組み合わせます。

送料無料の設定は、配送料金を0円に指定するか、最低注文金額の条件を設定することで作成できます。この設定方法は、Shopifyヘルプセンターの配送オプションの設定に記載されています。

金額別の条件を設定する際に注意したいのが判定の基準です。Shopifyヘルプセンターの配送料のトラブルシューティングによると、注文金額の判定は「割引適用後」かつ「税計算前」のカート金額をもとに行われます。これは、税込表示で販売している商品の価格を独自に税抜換算して登録し直すという指示ではありません。クーポンなどで値引きが行われた場合、割引前の合計額ではなく値引き後の金額で判定されるという仕組みを意味します。

たとえば、判定額5,000円以上で送料無料とする仮設定を考えてみます。通常送料と送料無料の料金を登録したら、設定後に判定額の境界となる4,999円、5,000円、5,001円のカートを作って表示を確認します。さらに割引コードを適用した際にも、値引き後の金額が5,000円を下回った場合に通常送料へ切り替わるかを確かめておく必要があります。

なお、新方式の配送オプションにおいて送料無料条件を満たした場合、その配送オプション内で一致する料金を含めて無料が適用されます。この動作は、Shopifyヘルプセンターのマーケット別配送オプションについてで解説されています。

通常送料500円、判定額5000円以上で送料無料という本文の仮設定。4999円では通常送料500円、5000円ちょうどと5001円では送料無料になることを購入画面で確かめる。判定額は割引後かつ税計算前で、割引により5000円を下回る場合も確認する。税込表示価格を独自に税抜換算して入力する意味ではない。金額は架空例で、実運賃や推奨額ではない。

違う送料の商品を一緒に買われたら?

薄手の布小物と厚みのある箱入りギフトのように、送料の条件が異なる商品を一緒に買うことを「混在カート」と呼びます。混在カートでは、設定方式や料金の種類によって請求される送料の計算ルールが異なります。

従来の配送プロファイル方式で、布小物を一般プロファイル(仮設定500円)、箱入りギフトをカスタムプロファイル(仮設定800円)というように別々のプロファイルに分けた場合、購入手続きでそれぞれの送料が合算され、合計1,300円が請求されるケースがあります。ただし、同一プロファイルかつ同一ロケーショングループ(同じ発送元グループ)の複数発送元から定額送料で送る場合は1回分にまとめられます。一方で、重量別料金や配送業者計算の料金、配送アプリによる計算では複数荷物分が合算されます。この合算ルールは、Shopifyヘルプセンターの合算配送料で示されています。

新方式のマーケット別配送オプションでは、同一の配送オプション内に登録された複数の定額料金または金額別料金に一致した場合、その中から最も高い一致料金(例では800円)が1回分のみ適用されます。この規則は、Shopifyヘルプセンターのマーケット別配送オプションについてに記載されています。

ただし新方式であっても、異なる配送オプションにまたがる料金は合算されます。また、重量別料金や配送業者計算、アプリ計算の料金も複数荷物分が合算されます。自店で扱う商品の組み合わせで実際にいくらの送料が請求されるかは、公開前に自店のカートを使って確かめる必要があります。

送料が出ない・思った金額と違うときは?

設定を終えたのに購入画面で送料が表示されなかったり、想定外の金額が出たりしたときは、原因を順番に切り分けて見直します。

確認する順序は、対象商品、発送元、届け先住所、設定した条件の範囲です。第3節で確認した通り、配送地域に日本を設定していても、日本がアクティブなマーケットに含まれていなければ注文を受け付けられません。

重さをもとに送料を決める「重量別送料」を使う場合は、商品の重さだけでなく梱包資材の重さも合算されます。Shopifyヘルプセンターの配送料のトラブルシューティングにある通り、重量別送料は商品重量にデフォルトのパッケージ重量を足した総重量で判定されます。商品の重量欄に梱包後の重さを入力していると、パッケージの重さが二重に加算されて想定以上の重量帯になってしまうことがあります。

また、設定した金額帯から外れていて適用できる送料がない場合はエラーになり得ます。なお、重量帯の間に隙間がある場合について、Shopifyのトラブルシューティング案内では他の一致料金がなければ次の高い重量帯が適用されると説明されており、隙間があることだけをもって一律に購入不能になるとは言えません。

管理画面で送料を修正した直後に同じ購入画面を再読み込みしても、古い手続き情報が残って以前の計算結果が表示されることがあります。設定変更を検証する際は、注文内容や配送先を入力する購入手続き(チェックアウト)を一から新しく作り直して確認します。

公開前に、どの買い方を試せばいい?

設定を終えたら、お客様が実際に注文するさまざまな買い方を想定して表示テストを行います。Shopify Paymentsのテストモードを利用して注文テストを行うには、Shopifyの有料プランを選択していることと、Shopify Paymentsの設定が完了していることが前提条件となります。初期設定の詳しい進め方については、Shopifyの開店手順を参照してください。

テストの具体的な手順や注意点は、ShopifyヘルプセンターのShopifyペイメントのテストに記載されています。テストモードを使用中は実際の決済は確定しません。自動発送アプリなどを導入している場合は事前に自動連携を停止し、テスト注文に対して実際の出荷手配を行わないよう管理します。そして、本番の販売を開始する前には必ずテストモードを無効化します。

検証するパターンは、自店で起こり得る買い方に絞って確認します。

  • 単品の注文(布小物1点)
  • 複数点の注文(布小物複数点)
  • 異なる送料の商品の同時注文(布小物と箱入りギフトの混在)
  • 金額境界での注文(送料無料の判定額直前・ちょうど・直後:例では4,999円、5,000円、5,001円)
  • 割引コードを適用した注文(値引き後に送料無料の判定額を下回るケース)
  • 対象外住所の入力(配送対象外の地域や海外住所で正しく注文が制限されるか)

設定を変更したときは、古い情報が残るのを防ぐため、毎回新しいチェックアウトを開始して確認します。自店のルールに沿って意図通りの送料が表示されることを確認してから、ショップの公開へ進んでください。

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