PRACTICAL GUIDE / EDITORIAL MODEL

Shopifyの配送設定方法|送料・配送プロファイル・送料無料を設計する

配送設定は送料表を入力する作業ではありません。どこから、何を、どの地域へ、いくらで届けるかを決め、赤字と購入不能の両方を防ぎます。

01

商品・出荷元・配送地域を先に対応させる

02

一般プロファイルと例外商品を分ける

03

代表住所でチェックアウトと利益を検証する

STEP 01

Shopifyの配送設定で決めること

配送設定は、商品を発送するロケーション、販売・配送する地域、購入者へ提示する配送料、配送方法を結び付ける作業です。Shopify上の送料は購入者から受け取る金額で、配送会社や倉庫へ実際に払う原価と同じとは限りません。表示送料、実送料、梱包費、送料無料の店舗負担を分けて記録します。

STEP 02

商品・重量・出荷元を先に整える

送料条件を作る前に、発送が必要な商品、商品重量、在庫を置くロケーション、出荷可能な地域を確認します。重量が空欄や誤値だと重量別送料の判定がずれます。複数拠点が同じ注文を発送できる場合は、どの在庫を優先するか、分割配送時の送料表示と実送料をどう扱うかも決めます。

STEP 03

一般プロファイルとカスタムプロファイルを分ける

Shopifyでは一般配送プロファイルが標準となり、特別な送料が必要な商品はカスタム配送プロファイルへ分けられます。通常商品を一般プロファイルに置き、大型、冷蔵、メーカー直送、特定拠点の商品だけを例外にします。商品が複数プロファイルにまたがる注文では配送料が組み合わされる場合があるため、実際の組み合わせで表示額を確認します。

STEP 04

配送地域と販売地域をそろえる

配送ゾーンには同じ送料を提示する国・地域をまとめます。販売対象として有効なマーケットや地域と配送ゾーンの関係も確認し、離島、遠隔地、海外、配送対象外住所の扱いを明示します。地域を作っただけで配送会社の契約や通関条件が整うわけではないため、実際に引き受けられる地域だけを公開します。

STEP 05

固定・金額別・重量別・計算済み送料を選ぶ

Shopify公式では一律送料、注文金額や重量を条件にした送料、配送業者やアプリが計算する送料が案内されています。一律は説明しやすく、金額別は購入額に合わせやすく、重量別は重量差を反映できます。計算済み送料は契約や連携条件も確認します。条件範囲に隙間や重なりがないか、境界値の直前・ちょうど・直後でテストします。

STEP 06

送料無料は限界利益から逆算する

送料無料を設定すると購入者の負担が0円でも、店舗の実送料は残ります。送料を回収するために必要な追加売上は、店舗負担送料÷追加商品の限界利益率で概算します。遠隔地、大型、冷蔵など平均送料を超える注文を同じ条件にすると赤字が隠れるため、カスタムプロファイルや地域別条件で例外を分けます。

STEP 07

代表住所と商品組み合わせでテストする

自店の住所だけで確認せず、主要地域、遠隔地、配送対象外、送料無料の直前と達成後、通常商品と例外商品の混在、複数ロケーションの在庫でチェックアウトします。送料が出ない、想定外に合算される、無料になる、購入不能になる場合は、商品、ロケーション、プロファイル、ゾーン、料金条件を順に切り分けます。

STEP 08

公開後は送料差額と配送不能を記録する

月次で購入者から受け取った送料、配送会社・倉庫へ払った実送料、梱包費、送料無料件数、差額を商品・地域・サイズ別に集計します。料金改定、商品追加、倉庫変更、販売地域追加のたびに代表注文を再テストします。配送条件と返品時の送料負担は購入前に確認できる表示へ反映します。

WORKED EXAMPLE / ケース数値・例示

具体例:送料無料ラインを設定する仮定モデル

以下は設定判断を示す仮定例で、Shopifyや配送会社の実料金ではありません。実際の契約運賃、商品構成、地域分布へ置き換えてください。

現在の平均注文額
5,000円
店舗が負担する平均送料仮定
780円
追加商品の限界利益率仮定
40%
送料回収に必要な追加売上780円÷40%
1,950円
遠隔地の実送料仮定・別条件候補
1,400円
計算結果採算上の送料無料ライン候補 5,000円+1,950円=6,950円

この数字から分かること表示は7,000円以上を候補にできますが、遠隔地まで一律無料にすると同じ利益になりません。主要地域は7,000円以上無料、遠隔地は追加送料など、自店が実行できる例外を先に決めてチェックアウトで確認します。

DECISION CORE

Shopifyの送料を、設定画面ではなく商品・地域・利益の組み合わせで決める

送料が表示されない原因は料金欄だけとは限りません。商品重量、在庫ロケーション、配送プロファイル、販売地域、配送ゾーンを順に照合し、購入者の支払額と店舗の実送料を別々に管理します。

01

通常商品から基準を作る

件数の多い商品・地域・サイズを一般プロファイルの基準にし、大型・冷蔵・直送などだけを例外として分けます。

02

境界注文を三点確認する

金額・重量条件の直前、ちょうど、直後で注文し、送料の空白、重複、意図しない送料無料を公開前に検出します。

03

差額を地域別に締める

購入者から受け取った送料と実送料・梱包費を地域と商品群で比較し、平均値に隠れた赤字条件を毎月修正します。

TWO CASES

条件が変わると、判断も変わる

一つの結論を全事業者へ当てはめず、運営条件の違う2ケースで確認します。

大型商品だけ送料が表示されない

前提
通常商品は購入可能だが、大型商品を単品で入れるとチェックアウトで配送方法が出ない。
判断
商品が例外プロファイルへ入っていても、該当ロケーションや配送ゾーンに有効な料金がない可能性があります。
次の行動
商品、在庫ロケーション、プロファイル、ゾーン、条件範囲の順で照合し、代表住所で再注文します。

送料無料で売上は増えたが利益が減る

前提
7,000円以上を全国無料にし、遠隔地と大型商品の注文比率が上昇した。
判断
追加売上の利益より実送料増加が大きく、平均注文額だけでは地域・サイズ別の赤字が見えません。
次の行動
地域・商品群別の実送料と限界利益を集計し、例外プロファイルまたは追加送料を再設計します。

ケース内の数量・金額は判断方法を説明するモデルです。契約や予算決定には自社の実績値と最新の公式条件を使用してください。

FAQ

判断前によく出る疑問

配送プロファイルとは何ですか?

同じ配送ルールを適用する商品とロケーションをまとめる単位です。通常商品は一般、特別な送料の商品はカスタムへ分けられます。

送料がチェックアウトに表示されない原因は?

商品重量、在庫ロケーション、配送プロファイル、配送ゾーン、販売地域、料金条件のいずれかが注文に一致していない可能性があります。

送料無料はいくら以上に設定すべきですか?

一律の正解はありません。店舗負担送料を追加商品の限界利益率で割り、現在の客単価へ加えた金額を候補にします。

複数の配送プロファイルを使うと送料はどうなりますか?

商品や出荷元の組み合わせにより料金が合算される場合があります。実際に同時購入される組み合わせをチェックアウトで確認してください。

FINAL CHECK

実行前のチェックリスト

  • 発送商品に正しい重量と在庫ロケーションを設定した
  • 一般プロファイルと大型・冷蔵・直送などの例外を分けた
  • 販売地域と配送ゾーン、配送対象外地域を照合した
  • 送料条件の境界に隙間と重複がないことを確認した
  • 送料無料ラインを店舗負担送料と限界利益率から計算した
  • 主要・遠隔・対象外住所と混在商品でテスト注文した
  • 購入者の送料と実送料の差額を月次で集計する
  • 料金改定・商品追加・倉庫変更時の再確認担当を決めた
PRIMARY SOURCES

公式出典

  1. 配送プロファイルShopifyヘルプセンター
    • 一般配送プロファイルとカスタム配送プロファイルの役割
    • 商品とロケーションへ異なる配送ルールを設定できること
    • 異なるプロファイルやロケーションの料金が注文で組み合わされる場合があること
    • 商品を出荷するロケーションと配送設定の関係
    • 配送プロファイル、配送ゾーン、送料を販売前に設定する流れ
    • フルフィルメント方法に応じた設定項目
  2. 配送料の仕組みを理解するShopifyヘルプセンター
    • 一律、注文金額・重量条件、配送業者やアプリによる計算済み送料の区別
    • 送料無料を含む配送料をチェックアウトへ提示する仕組み
    • 複数の商品や出荷元に対する配送料の考え方
  3. 配送料を設定するShopifyヘルプセンター
    • 配送ゾーンへ一律送料や条件付き送料を追加する設定手順
    • 注文金額または重量を基準に送料条件を作成できること
    • 送料無料や計算済み送料の設定方法
  4. 配送戦略を計画するShopifyヘルプセンター
    • 送料戦略を利益、商品、顧客体験と合わせて検討すること
    • 一律送料、無料配送、実費に近い送料の長所と注意点
    • 配送条件を公開前に計画するための公式観点
  5. 通信販売広告について消費者庁 特定商取引法ガイド
    • インターネット通販の広告が特定商取引法の規制対象となること
    • 販売業者の名称・住所・電話番号など広告で表示すべき事項
    • 返品条件を購入者が認識しやすい形で表示する必要があること
CORRECTION

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