PRACTICAL GUIDE / EDITORIAL MODEL

送料無料ラインと地域別送料を設計する手順

送料無料は販促文言ではなく、注文ごとの採算条件として設計します。

01

平均送料ではなく地域・サイズ分布を見る

02

送料回収に必要な追加売上を計算する

03

例外商品を購入前に分かる形で表示する

STEP 01

実績を地域とサイズで分ける

直近の出荷データを配送地域、サイズ、温度帯に分けます。全国平均だけでは遠方・大型商品の赤字が隠れるため、件数の多い組み合わせから基準を作ります。

STEP 02

限界利益で送料を回収する

送料700円を回収するために700円だけ客単価を上げても、追加商品の原価があります。送料÷限界利益率で必要な追加売上を出します。

STEP 03

購入前の表示を揃える

送料無料条件、対象外地域、分割配送、クール便、返品時の送料負担をカート投入前から確認できるようにします。

WORKSHEET / 編集部テンプレート

送料実績・送料無料ライン検証シート

地域、サイズ、温度帯、離島・中継、分割配送、返品を分け、自社の契約運賃と請求実績を記録するCSVです。送料無料ライン変更による注文率の変化は、実測前なら必ず「仮定」として扱います。

送料検証CSVをダウンロード
配送条件値の種類出荷件数契約運賃追加費返品・分割根拠・確認日
関東・60サイズ・常温自社実績請求期間の件数契約単価燃料等を確認通常・1個口契約書/請求書・確認日
北海道・80サイズ・常温自社実績請求期間の件数契約単価中継を確認分割口数を記録契約書/請求書・確認日
離島・クール便自社実績該当件数契約単価離島・温度帯返品運賃も分ける運送会社回答・確認日
送料無料ライン変更仮定/自社実績変更前後の注文平均送料対象外送料同期間で比較分析期間・更新日
  • 運賃は配送会社の一般料金ではなく、自社の契約書・見積書・請求書を優先します。離島・中継・繁忙期など契約外条件は運送会社へ確認してください。
  • 送料無料による購入率上昇は保証された効果ではありません。実測前は「仮定」、変更前後を同じ定義で計測できた値だけを「自社実績」とします。
  • 分割配送は注文数ではなく実際の口数、返品は往路と返送を分け、対象外地域・商品を購入前に表示できる条件へ落とし込みます。

WORKED EXAMPLE / ケース数値・例示

具体例:客単価5,000円から送料無料ラインを決める

平均送料700円、限界利益率40%の店舗で、送料を追加売上の利益から回収します。

現在の客単価
5,000円
平均送料
700円
限界利益率
40%
必要な追加売上700円÷40%
1,750円
計算結果採算上の目安 6,750円

この数字から分かること表示上は7,000円以上を候補にし、遠方・大型・クール便など平均を超える注文を例外として分けます。

DECISION CORE

送料表を、地域・サイズ・客単価・粗利の4軸で設計する

全国一律の分かりやすさと、実費差による利益のばらつきを両立させます。平均送料だけでなく、赤字になる注文条件と顧客表示を先に決めます。

01

地域・サイズ別原価

配送会社の請求を地域、サイズ、温度帯へ分け、出荷件数で加重平均します。

02

商品価格との役割分担

商品価格へ含める送料と別途請求する送料を整理し、二重回収や回収不足を防ぎます。

03

例外条件を明示する

遠隔地、大型、冷蔵、分割配送、予約、同梱不可を購入前に分かる形で表示します。

TWO CASES

条件が変わると、判断も変わる

一つの結論を全事業者へ当てはめず、運営条件の違う2ケースで確認します。

全国一律700円

前提
実費は本州600円、遠隔地1,500円。遠隔地比率10%。
判断
平均では回収できても遠隔地注文で粗利が崩れます。地域加算か商品粗利での吸収範囲を決めます。
次の行動
地域別注文数と粗利を使い、赤字件数を月次確認します。

送料無料ラインを導入

前提
客単価5,000円、限界利益率40%、平均送料700円。
判断
送料回収に必要な追加売上を出し、候補ラインごとの購入率と粗利を比較します。
次の行動
2つのラインを期間限定で試し、売上ではなく粗利で評価します。

ケース内の数量・金額は判断方法を説明するモデルです。契約や予算決定には自社の実績値と最新の公式条件を使用してください。

FAQ

判断前によく出る疑問

送料は実費をそのまま請求すべきですか?

顧客の分かりやすさ、競争力、粗利を含めて設計します。実費差をどこまで商品粗利で吸収するか決めます。

配送会社の値上げ時は何を更新しますか?

送料表、送料無料ライン、商品価格、地域加算、定期購入、広告表示を同時に確認します。

分割配送はどう扱いますか?

発生率と追加送料を記録し、平均送料または例外費として価格・表示へ反映します。

FINAL CHECK

実行前のチェックリスト

  • 地域・サイズ別の実績を集計した
  • 限界利益率を計算した
  • 例外送料を表示した
  • 配送会社の改定時に再計算する担当を決めた
PRIMARY SOURCES

公式出典

    • 初期費用・固定費が無料であること
    • 入荷・保管・配送を組み合わせた従量課金
    • 商品や物流条件のヒアリング後に詳細料金が提示されること
    • 初期費用、ライト・スタンダードの基本料金
    • 無料枠を超えた出荷件数の従量料金
    • 無料テストアカウントとオプション料金
CORRECTION

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