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ネットショップの商品はどこで仕入れる?個人で始めるときの探し方
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好きな便箋や封筒を集めて、自分のお店に並べてみたい。でも、売るための商品はどこから買えばよいのでしょう。
ここでは、休日に手紙を書く時間が好きで、便箋・封筒・紙のしおりの計6種類を並べたい架空のお店を例に考えてみます。国内から商品を仕入れて国内のお客さんへ届ける流れをイメージしながら、仕入れ先を探して最初の注文を考えるところまで見ていきます。
個人でも、売るための商品を仕入れられる?
個人事業主や開業準備中の人を対象にした仕入れ先もあります。ただし、普段の買い物とは違い、利用する人や売り方の条件を確認するところから始めます。
お店を開くにあたって知っておきたいのが「仕入れ」と「卸(おろし)」という言葉です。仕入れとは店で販売するために商品を用意することを指し、卸とは店へ販売用の商品を売る取引を指します。個人が商品を揃える際にも、こうした卸の仕組みを利用したり、作り手から直接仕入れたりする方法があります。
たとえば、事業者向けの卸サイトであるNETSEA(ネッシー)は、日本国内に営業所や居所がある法人、個人事業主、開業準備中の人(ビギナーのみ)を登録対象としています。一般消費者が自分で使うための私的購入は認められていません(NETSEA ご利用ガイド)。
会員登録ができてもすべての出展者から購入できるわけではなく、一部の出展者はプレミアム会員のみ取引可能に設定しています(NETSEA 会員ステータス)。文具を並べたい架空のお店の例のように、まだショップを開設していない段階であれば、今の準備状況を伝えて受け入れてもらえる仕入れ先や出展者を探していくことになります。
仕入れ先は、どこから探せばいい?
幅広く探したいなら卸のサイト、扱いたい商品が決まっているなら作り手の取引窓口を調べると、探す順番が決まります。商品に触れて考えたいときは、商談向けの展示会も候補にできます。
卸の取引では、メーカーから仕入れた商品を店へ卸す事業者を「問屋(とんや)」と呼びます。卸サイトには、そうした問屋やメーカーが出展しています。中小機構J-Net21の案内でも、仕入れ先と価格、発注数量、決済方法、運賃負担などを決めていく流れが示されています。
扱いたいものがどのくらい具体的に決まっているかによって、探し方を分けてみましょう。
- 便箋やしおりの候補を幅広く比べたい場合:NETSEAのような卸サイトで、どのような文具が出品されているか眺めてみます。
- 扱いたい商品の作り手(メーカーや作家)が決まっている場合:その作り手の公式サイトを確認し、卸売窓口や取扱店募集の案内を探します。案内が見当たらない場合は、取扱を希望している旨を問い合わせ窓口から相談してみます。
- 実物の紙質や手触りを確かめたい場合:商談向けの展示会に足を運ぶ方法もあります。展示会ごとに来場対象や登録条件が決められているため、主催者の公式案内を確かめてから検討しましょう。
なお、NETSEAを利用する場合、サイト内で知り合った出展者に対してサイトを通さずに直接取引を持ちかけることは規約で禁止されています(NETSEA ご利用ガイド)。独自にメーカーの公式窓口を探して直接問い合わせることと、NETSEAで出会った出展者をサイト外へ誘うことは別ですので、混同しないようにしましょう。
まだお店がなくても、卸サイトに登録できる?
サイトごとに、開業準備中の人が使える範囲や必要な情報が違います。「個人でも使える」という言葉だけで決めず、今の店の状態を当てはめて確認しましょう。
仕入れサイトを利用する際は、サイトへの会員登録に加えて、出展者へ仕入れの申し込みを行う「取引申請」など、所定の手続きが必要になる場合があります。求められる手続きや登録条件は利用するサイトや出展者ごとに確認が必要です。
| サイト | 開業準備中の登録対象 | ネット販売での確認事項 | 出典 |
|---|---|---|---|
| NETSEA | ビギナーとして登録可能(実店舗・ネットショップの有無不問) | 一般消費者の私的購入は不可。一部出展者はプレミアムのみ取引可 | NETSEA 会員登録 / NETSEA 会員ステータス |
| スーパーデリバリー | 開業準備中の案内は実店舗向け | 審査にあたって販売予定のネットショップURLが必要 | スーパーデリバリー 審査について / スーパーデリバリー 開業前案内 |
ネット専業でお店のURLがまだ用意できていない段階であれば、登録条件に合うサイトを選ぶか、先にショップの開設準備を進めてURLを用意してから公式窓口の案内に沿って手続きを進めましょう。
気になる商品を見つけたら、値段以外に何を見る?
最低注文数、送料、納期、支払い、返品条件を一組で確認します。ネット販売や商品写真の利用が認められる範囲も、注文前に確かめましょう。
仕入れを検討する際には、一度に注文するまとまりや数量を指す「ロット」や、注文した商品が届くまでの時期を指す「納期」といった言葉をよく使います。
仕入れでは、買い取った商品の返品可否や処理方法があらかじめ決められています(中小機構J-Net21の案内)。送料や支払方法、返品条件は仕入れ先や商品ごとに異なるため(NETSEA 商品購入FAQ、NETSEA ご利用ガイド)、注文前に確認しておくことが大切です。
架空の文具店で便箋1種類を仕入れる場面を想定し、注文前にそろえて確認しておきたい項目をまとめました。
- 仕入単価の税区分:税込表示か、税別表示か
- 最小注文数量(ロット):1点から注文できるか、一定のまとまりが必要か
- 取り寄せ送料:いくら以上の注文で無料になるか、または一律でかかるか
- 支払時期と方法:前払いか後払いか、対応している決済手段は何か
- 納期と再入荷:注文から何日で届くか、品切れ時の再入荷はあるか
- ネット販売の条件:自前のネットショップに掲載して販売してよいか
- 写真の利用範囲:メーカーの商品画像を転載できるか、購入商品のみ可か、または転載不可か(スーパーデリバリー 画像転載の可否)
- 不良品の連絡方法と期限:届いた商品に乱丁や破損があった場合、何日以内に連絡すべきか
商品写真は、仕入れたからといって無条件に使えるとは限りません。出展者の利用条件を確認し、転載できない場合は届いた商品を自分で撮影してページを用意します。仕入れ先から届いた取引条件の回答は、後から確認できるよう大切に保存しておきましょう。
最初からたくさん買ったほうが安い?
まずは手元で品質と見せ方を確かめられる数量を相談しましょう。単価が下がっても、払う総額と置き場所が増えるなら、その注文が自分に合うとは限りません。
仕入れの数量を検討する際は、単価だけでなく支払う総額に目を向けます。たとえば、1点500円(架空の税込商品代、取り寄せ送料別)の便箋があるとします。単価が変わらない場合でも、数量によって出ていく総額は大きく変わります。
- 6点注文する場合:商品代は3,000円
- 20点注文する場合:商品代は10,000円
今回の架空のお店では、一人で運営し(平日30分、週末2時間の作業時間を想定)、最初の仕入れと取り寄せ送料を合計2万円までに収める仮の枠を考えています。20点仕入れれば商品代だけで1万円となり、送料も含めると用意した枠の半分以上を1つの商品で使うことになります。自宅の棚に無理なく保管できるかどうかも考慮しなければなりません。
NETSEAのFAQにあるように、1点や小ロットで販売している出展者もいます(すべての商品が1点から買えるわけではありません)。最初は無理のない数量で注文し、紙の手触りや印刷の質感を手元で確かめるところから始めましょう。
商品を持たずに売る方法もある?
仕入れ先からお客さんへ直接送る条件の商品もあります。使いたい場合は、販売後の注文と直接発送が認められるか、在庫や発送時期をどう確認するかを先に調べます。
お客さんから注文を受けたあとに、仕入れ先からお客さんの住所へ直接商品を届けてもらう方式を「ドロップシッピング」と呼びます。
たとえばNETSEAには、「販売後注文可」や「消費者直送可」という条件が設定された商品があります。ただし、NETSEAはドロップシッピング専門サイトではなく、対応の可否は出展者によって異なります。条件が明記されていない場合は、無断で直送とせず出展者へ確認する必要があります(NETSEA マニュアル)。
直接発送を利用する場合でも、お客さんに届く商品の紙質や梱包の様子をあらかじめ把握しておくことは大切です。販売を始める前に、現物や包装の状態をどのように確認できるか、仕入れ先への相談方法を考えておくと安心です。
なお、通信販売を始めること自体に特別な許認可は不要ですが、取り扱う商品によっては許認可が必要になる場合があります(消費者庁 特定商取引法ガイド)。
最初の問い合わせでは、何を伝えよう?
店で扱いたい商品と売り方を伝え、少量での取引条件を聞くところから始めましょう。答えがそろってから、支払う総額と販売までの準備を決めます。
出展者やメーカーへ連絡する際は、長い文章を作る必要はありません。相手が判断しやすいように、お店の状況と確認したい項目を簡潔に伝えます。
問い合わせで伝える項目の例:
- 開業準備中のネット専業ショップであること
- 国内向けに文具を販売する予定であること
- 仕入れを希望する商品と検討している数量
- ネットショップでの販売が可能かどうか
- 最低注文数量(ロット)、価格表示(税込か税別か)、送料、納期、支払方法、返品条件、商品写真の利用ルールの確認
相手から条件の返信が届いたら、送料を含めた仕入れ総額を計算し、予算枠に収まるかを確かめます。
今日できる具体的な行動として、まずは気になる候補を1社選び、少量での取引条件を問い合わせてみましょう。仕入れにかかる総額が見えてきたら、開業全体の費用整理や売り場づくりの準備へと進めていけます。
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