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SKUの決め方とバリエーション管理|色・サイズ別に在庫を分ける

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ShopifyでTシャツ8商品を扱う2人体制の架空ショップ(作業は週90分、追加アプリ予算0円)を例に、代表商品「TS11」を使って色やサイズごとの在庫管理とSKUの決め方を整理します。カート自体の月額費用などは別途かかりますが、標準機能を中心に、迷わず出荷するための確認手順をまとめました(公式情報は2026年10月9日時点の仕様に基づきます)。

商品・選択肢・バリエーション・SKUは、何が違う?

Shopifyで色やサイズを分けるときは、まず管理画面に出てくる用語の役割を整理しておきましょう。バリエーションを追加するやSKUの管理にある通り、それぞれ次のように使い分けます。

  • 商品:1枚のTシャツを紹介する商品ページそのものです。TS11なら商品登録は1件です。
  • 選択肢名と選択肢の値:特徴を選ぶ項目です。TS11では選択肢名が「色」と「サイズ」で、値には「白・黒」や「S・M・L」が入ります。
  • バリエーション:色とサイズを掛け合わせた、お客さんが実際に選んで買う単位です。白と黒の2色×3サイズなら、合計6件のバリエーションができます。
  • SKU(在庫管理コード):店内で商品を特定して在庫を追跡するために付ける任意の英数字です。必須の登録義務ではありませんが、今回の店では色やサイズを間違えずに発送するため、6件のバリエーションそれぞれに個別のコードを割り当てます。
  • 在庫数量:色やサイズ、保管拠点、在庫の状態(販売可能や取り置き中など)ごとに確認する数量です。

どの違いなら、別のSKUにする?

別のSKUにするかどうかは、「棚から取り出す現物が別物か」と「注文時に在庫を別々に減らす必要があるか」で決めます。

TS11の「白・S」と「白・M」はサイズが違い、「白・S」と「黒・S」は色が違います。棚から取る服そのものが違うため、誤出荷を防ぐためにも別々のSKUを付けて注文分として取り置きます。

反対に、発送する現物が全く同じならSKUを分ける必要はありません。SKUの管理にあるように、同じ商品を複数の拠点で保管する場合でもSKUは共通にし、在庫数だけを拠点(ロケーション)ごとに分けて管理します。

また、ギフトメッセージや配送日時の指定のように、注文ごとに内容は変わっても取り出すTシャツが変わらない場合は、SKUを増やさず注文別のメモなどで管理するのが自店運用の目安です。色違いごとに別々の商品ページを新設する必要もなく、1つの商品ページ内のバリエーションとしてまとめます。

重複しにくいコードは、どう決める?

SKUは、納品書や伝票を見たときに誰でも見間違えず、検索しやすい文字列にします。SKUの管理の通り、SKUは自店で自由に決められるコードですが、意図したセット商品などの例外を除き重複は推奨されず、固有の値を設定します。同じSKUを入力すると管理画面で警告が表示されます。

TS11では「TS11-WHT-S」「TS11-BLK-M」のように、次の3つのルールで統一します。

  1. 略号と大文字を統一する:白を「WHT」、黒を「BLK」とするなら、全商品で揃えます。大文字と小文字を混ぜず大文字だけで統一するのは、表記揺れを減らして検索しやすくするための店の方針です。
  2. 見間違いやすい文字や特殊文字を避ける:「0」と「O」、「1」と「l」など印刷や手書きで見分けにくい文字や、検索エラーの原因になる特殊文字や空白は使いません。
  3. 変わる可能性のある情報を入れない:販売価格や棚番号をコードに入れてしまうと、値上げや棚替えのたびにSKUを変えることになります。これらはSKUに含めないのが自店の方針として安全です。

商品名や仕入先品番などの細かい情報は、SKUの文字列に詰め込まず、自店の商品台帳や一覧表を作ってSKUと紐付けて管理しましょう。

SKUとバーコード・GTINは、同じ番号?

SKUと、GTINなどの商品識別番号やバーコード欄の値は、使う目的も規格も別のものです。GTINは国際的な商品識別番号であり、管理画面の「バーコード」欄にはGTINのほか自店の独自値を入れる場合もあります。商品の詳細ページでも、商品管理画面で「SKU」欄と「バーコード」欄は別々に分かれています。

  • SKU:自店の中だけで在庫を管理するための社内コードです。
  • GTIN:JANコードなど国際的に規格が決まっている商品識別コードです。Googleショッピングや外部モールに出品する際に提出が必要な場合があるため、販路ごとの要件確認が必要です。
  • バーコード欄:スキャナーで読み取るコード(英数字)を入れる欄です。正規のGTINだけでなく、自店専用のカスタムバーコード(英数字)を登録してハンドスキャナーで読み取る使い方もできます。

自店で作った「TS11-WHT-S」は自社用のSKUなので、正規のGTINではありません。外部モールなどでGTINの入力を求められたときは、自作のSKUを入れず、メーカーや仕入先から確認した正規のコードを登録してください。

6SKUの在庫を、どう表にする?

在庫を管理するときは、「Tシャツが何枚あるか」ではなく、色とサイズごとに分けて見ます。SKUの管理や商品の詳細ページで示されている通り、Shopifyでは拠点ごと・状態ごとに数量を把握します。

  • 販売可能(Available):今すぐ注文を受け付けられる在庫数。
  • 確保中(Committed):注文が入り、発送待ちで取り置いている在庫数。
  • 販売不可(Unavailable):検品中や破損などで販売に回せない在庫数。
  • 手持ち(On hand):手元にある実在庫の合計(販売可能+確保中+販売不可)。
  • 入荷予定(Incoming):発注済みでまだ届いていない数量(手持ちには含みません)。

TS11のある保管拠点における、ある時点での在庫をまとめると次のようになります。

横にスクロールして表全体を確認できます。
商品名 色 サイズ SKU 販売可能(この拠点)
Tシャツ TS11 白 S TS11-WHT-S 3
Tシャツ TS11 白 M TS11-WHT-M 5
Tシャツ TS11 白 L TS11-WHT-L 2
Tシャツ TS11 黒 S TS11-BLK-S 0
Tシャツ TS11 黒 M TS11-BLK-M 4
Tシャツ TS11 黒 L TS11-BLK-L 1

この表の「販売可能」を足すと15枚になりますが、これはこの拠点でその瞬間に売れる数量の合計です。ここで大事なのは「黒・S」が0枚だという点です。15枚の合計があっても「黒・S」の発送用在庫は補えません。バリエーションごとに在庫を見ることで、売り越しや欠品を防げます。

架空ショップのTシャツTS11の在庫棚の模式図。商品ページは1件で、白と黒の2色、SとMとLの3サイズにそれぞれSKUを付けた6区画を描く。同じ拠点・時点の販売可能数は白SがTS11-WHT-Sで3枚、白MがTS11-WHT-Mで5枚、白LがTS11-WHT-Lで2枚、黒SがTS11-BLK-Sで0枚、黒MがTS11-BLK-Mで4枚、黒LがTS11-BLK-Lで1枚。黒Sの区画は空として示す。販売可能数の合計は15枚でも黒Sの発送用在庫にはならない。図の服は種類を示す記号で、枚数は数字で読む。実際の棚配置や画面の在庫切れ表示を表す図ではない。

今あるSKUを変える前に、何を確認する?

すでに動いているショップでSKUを変更すると、連携アプリや伝票発行に影響が出ることがあります。

SKUの管理にある通り、外部アプリが商品データを照合するときに「SKU」を見ているのか、「商品IDやバリエーションID」を見ているのかを事前に確認しましょう。SKUを参照しているアプリの場合、大文字・小文字の違いでも一致しないと同期エラーの原因になります。

また、公式ヘルプには「注文後に追加されたSKUは過去の販売レポートには表示されない」という注記があります。既存のSKUを書き換えた場合のレポートへの影響も、事前にテスト画面などで確認しておくと安心です。

SKUを変更するときは、まず影響の少ない1SKUをテスト対象にして、次のような表で確認しながら進めます。

横にスクロールして表全体を確認できます。
項目 記入内容・確認事項
対象バリエーション Tシャツ TS11(白・S)
旧SKU TS11-W-S
ShopifyバリエーションID (管理画面の固有IDを確認して記入)
新SKU TS11-WHT-S
連携キー(参照先) 出荷伝票作成アプリ、納品書(SKU参照かID参照かを記入)
未処理注文の確認 (対象SKUの未出荷注文や返品伝票の有無を確かめて記録)
切替結果 (テスト注文、伝票出力、在庫同期の結果を記録する記入欄)

なお、販売終了した商品のSKUを新しい商品に使い回すのは避けるのが自店推奨です。過去の売上レポートや受注履歴と混ざって集計が分かりにくくなるのを防ぐためです。

登録後、選択から出荷まで何を試す?

すべてのアプリにテストモードがあるとは限らないため、テスト注文を行う前に、提供元に安全な試験手順を確認し、実課金や外部倉庫への自動発送、配送ラベルの購入を起こさない方法を先に確認してください。

設定が済んだら、まずは「白・S」を使って、画面選択から出荷までの流れを4つのステップでテストします。

  1. 商品ページでの選択:商品ページで「白」と「S」を選び、設定した価格が表示されるか確認します。画像を紐付けている場合は、白の画像に切り替わるかも確かめます。
  2. 注文記録の確認:テスト注文を入れ、Shopifyの注文管理画面でバリエーション「白 / S」とSKU「TS11-WHT-S」が正しく明細に記録されているかを見ます。
  3. 出荷帳票の出力:納品書や出荷指示書を発行し、商品名・色・サイズ・SKUに文字化けや抜けがないか確認します。
  4. 現物棚との照合:梱包担当者がその帳票を見て、棚のラベル「TS11-WHT-S」にある白のSサイズを迷わず取り出せるか試します。

あわせて、在庫が0枚の「黒・S」の動きも確かめましょう。在庫切れ時の表示や注文受付は、在庫追跡を設定するにある追跡設定や「在庫切れ時も販売を続ける」のチェック状況によって変わります。意図した通りに売り切れ表示になるか、実際の画面で確認してください。

まずは手元の「白・S」の照合から1つずつ進めていきましょう。

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