STEP 01
SKU・バリエーション・在庫数を分けて考える
SKU(エスケーユー)は、在庫を区別して管理する単位です。管理画面の『SKU』欄には、その単位を識別するコードを入力します。Tシャツを白・黒の2色、それぞれS・Mで販売するなら、組み合わせは4種類。すべて販売する場合、ここでは4SKUとして扱います。
バリエーションは、お客様が選ぶ色・サイズなどの組み合わせです。白のSと白のMは同じ商品ページに載っていても、別々に在庫を持ちます。商品ページが1件、SKUが4種類、販売可能な在庫が合計12枚という状態は矛盾しません。
組み合わせのすべてを販売するとは限りません。黒はMだけを仕入れる店なら、扱わない黒のSまで販売できる状態で作らないようにします。SKUの種類数は商品の組み合わせ、在庫数はその商品が何枚あるかを数えます。
STEP 02
商品名が同じでも、別に渡す商品には別のコードを付ける
お客様が白のSを選んだら、倉庫でも白のSを取り出せる必要があります。色・サイズだけでなく、容量やセット内容が違って別の商品を渡す場合も、分けて管理する必要があるか考えます。
次の例では『TS11-WHT-S』を白のS、『TS11-BLK-M』を黒のMとします。TS11は商品の型、WHTとBLKはこの店で決めた色の略号です。これは自店で作る番号の一例で、全店共通の規格ではありません。商品名・色・サイズはコードとは別の欄にも残し、番号を暗記していなくても照合できるようにします。
購入時に選ぶ項目を、すべて別の在庫にするわけではありません。メッセージカードの文面など、商品の実体が変わらない入力もあります。ただし、包装資材や加工品の在庫を別途管理する場合は、その運用も必要です。選択肢を増やす前に、実際に何を取り出して渡すかを決めます。
STEP 03
コードは短さより、重複せず使い続けられること
新しく付けるなら、商品一覧の中で重複しないことと、色・サイズの略し方をそろえることを先に決めます。同じ店でBLKとBKを気分で使い分けると、検索や突き合わせが難しくなります。数字の0と英字のOのように、見間違えやすい文字の組み合わせにも注意します。
価格や今の棚位置など、変わりやすい情報を詰め込むと、そのたびに番号を変えたくなります。こうした情報は別の欄で管理する案が使いやすいでしょう。仕入先の商品番号を利用する場合も、別の仕入先と重ならないか確認します。
SKUとJANなどのバーコード用の商品識別番号は、同じものとは限りません。ShopifyもSKU欄とバーコード欄を分けています。自作のSKUを、正規の商品識別番号の代わりとしてGTIN欄へ入れないでください。未取得の番号を作って埋めず、メーカーなどへ確認します。
STEP 04
4SKUの表を作り、合計だけでは見えない欠品を拾う
コードを決めたら、『商品名/色/サイズ/SKU/保管場所/販売可能な数量』を並べます。同じ商品が複数の場所にあるなら、場所別の数量も分けます。Shopifyの公式案内では、同じバリエーションは各ロケーションで同じSKUを使い、数量を場所別に管理します。
下の例では、白のSが3枚、白のMが5枚、黒のSが0枚、黒のMが4枚。合計12枚でも、黒のSの注文へ白のSを代わりに割り当てることはできません。まずSKU別に出荷できる数量を見ます。
ここで使うのは、注文で確保済みの分や破損品を除いた販売可能な数量です。未入荷の予定数も混ぜません。実際の管理画面で『在庫』が何を含むかを確認し、手元にある総数と販売可能数を同じ欄で扱わないようにします。
STEP 05
今あるSKUを変える前に、番号を使っている相手を確認する
すでに受注や倉庫連携をしている店では、見た目をそろえるためだけに全SKUを書き換えないでください。外部アプリがSKUで商品を結び付けているのか、別の商品IDを使っているのかで、変更の影響が違います。
まず変更前の商品一覧を保存し、『旧SKU/新SKU/対象商品/参照している連携先』を対応させます。出荷待ち注文、倉庫、モール、入荷予定、返品の受付で、どの番号を使うかを調べます。番号を変更しても過去の注文やレポートまで自動で置き換わるとは考えないでください。
影響が確認できなければ変更を止め、カートや連携先の窓口へ確認します。終売した番号も、過去の注文との取り違えを避けるため、別商品へ安易に使い回さない運用が安全です。変更前後の対応が追える形を残します。
STEP 06
少数の商品で、選択から出荷指示まで照合する
登録後は、管理画面にコードがあることだけで終えません。白のSを選んだときのカート表示、管理側で識別されるバリエーション、出荷用の一覧を順に照合します。色・サイズ・SKUが同じ商品を指し、欠品している組み合わせが意図せず販売可能になっていないかを見ます。
受注や在庫のテストには、カートと連携先が用意するテスト環境・手順を使ってください。実注文を作ると請求や自動出荷が動く可能性があるため、確認できる範囲を先に決めます。予約販売をする場合の設定は、通常の欠品停止とは分けて確認します。
新商品を追加するときも、重複番号、色・サイズの抜け、空欄、連携先との不一致を確認します。コードを付けること自体より、注文された商品を同じ番号で追える状態を保つことが目的です。