STEP 01
Mという名前ではなく、何を測った数字かを伝える
サイズ表には、商品の大きさを示すものと、着用する人の身体寸法の目安を示すものがあります。見出しを単に『サイズ』にすると、この二つを読み違えることがあります。
ユニクロの公式案内も、商品を測った仕上がり寸法と、衣服を着けない状態の身体寸法であるヌード寸法を区別しています。同じサイズ記号でも商品デザインによって着用感が異なるという説明です。これは同社の案内であり、自店の全商品へ同じ採寸位置や許容差を当てはめる意味ではありません。
まず仕入先の表が、商品そのものと身体のどちらを示すのか確認します。分からない欄を推測で埋めず、仕入先へ問い合わせてください。商品実寸なら『商品を平置きして測った寸法/単位cm』のように、表の直前で意味を伝えます。
STEP 02
代表商品で、測る場所をそろえる
ここでは、伸ばさずに平置きできるTシャツを例にします。販売する現物とメジャーを用意し、水平な場所でしわを整え、身幅や丈をどこからどこまで測るか決めます。伸縮素材を引っ張った値と、自然に置いた値を混ぜないでください。
身幅なら、この例では脇の下の左右幅を測ります。丈は後ろのどの位置を起点にするかを明示します。着丈、身丈という名前だけでは測り方が伝わらない場合があるので、自店で撮った写真へ起点と終点を示し、同じ内容を文章でも添えると比較しやすくなります。
採寸担当が変わっても同じ位置を測れるか、一つの現物で照合します。差が出たときは、測る位置、しわ、引っ張り方を先に見直します。複数人の値を平均するだけでは、測り方の違いは解決しません。
ラグラン袖、ギャザー、厚い生地などでは、単純なTシャツと同じ測り方を使えないことがあります。商品に合う項目と方法を、メーカーの仕様や現物に合わせて決めます。
STEP 03
サイズ表には、単位と測定条件も載せる
掲載欄の基本は、サイズ名、必要な部位の実寸、単位、測り方です。例えばTシャツなら身幅だけでは丈や肩まわりが分からないため、購入時に必要な部位を追加します。すべての商品に同じ列数を求めるものではありません。
同じ表の中で、身幅は平置きの片面、胸囲は一周分というように意味が変わるなら、各項目を明記します。平置きの身幅を2倍した値を、そのまま『この胸囲の人に合う』という適応寸法に置き換えてはいけません。生地の伸縮やゆとり、好みも違うためです。
撮影モデルの身長と着用サイズは参考になりますが、購入者に同じ着用感を保証する情報ではありません。モデル写真の近くに着用サイズを置き、実寸表も見つけられるようにします。
仕入先の表を使う場合は、型番、対象サイズ、仕様変更の有無を現物と照合します。別商品の表をコピーしてサイズ名だけ変えると、デザイン固有の差が消えてしまいます。
STEP 04
『多少の誤差』で済ませず、違いを調べる
測定位置のずれと、実際の商品個体の差は別です。表示値と現物が違うと分かったら、まず同じ条件で測り直し、そのうえで仕入先の仕様や対象ロットを確認します。
『何cm以内ならどの商品でも問題ない』という一律の値は、このガイドでは設けません。他社の誤差注記を自店へコピーするのではなく、商品の特性と確認した範囲に合う説明にします。製造上の許容差があるなら、何の寸法に対する条件かも確認してください。
洗濯後の縮みを説明する場合も、未確認の縮率を加えないようにします。測定が洗濯前か後かを分け、メーカーの表示や試験条件が確認できる情報だけを使います。
原因が分からないまま表を書き換えると、すでに購入した人への案内まで食い違います。対象の型番と在庫を切り分け、購入判断を誤らせる差がある場合は、情報がそろうまでその商品の販売を止めることも検討します。
STEP 05
購入者に、手持ちの服と比べてもらう
『いつものサイズを選んでください』だけでなく、『お手持ちの着やすい服を同じ位置で測り、下の実寸と比べてください』と案内すると、比較するものが明確になります。
例えばこのページの仮例では、手持ちのTシャツの身幅が50cm、新商品のMが52cmです。どちらも同じ方法で測った商品実寸なら、平置き幅の差は2cmと分かります。ただし、この差だけで着心地や適正サイズは決まりません。丈、肩の形、生地の伸び、好みも合わせて比べます。
サイズ相談を受けるときは、どの商品と何を比べているか、希望する着方を聞きます。写真だけで身体寸法を推定したり、『必ず合います』と断定したりせず、分かる違いと判断できない点を分けて返答します。
STEP 06
登録後は、サイズ選択から表へ迷わず進めるか試す
サイズ表をページの下へ置いただけでは、選択中の人が気づかないことがあります。購入者がサイズを選ぶ場所から、表と測り方を見つけられるか、スマホで確認してください。
表を画像にする場合も、重要な寸法を画像内の文字だけに閉じ込めないようにします。本文や読み上げ可能な表でも数字を確認できる形にし、拡大や横スクロールをしないと見えない部分があるなら、その操作に気づける表示にします。
最後に、S・M・Lなどの選択肢と表の行が対応しているか、旧版の画像や説明が残っていないかを確かめます。サイズ表を直した後の問い合わせは、単に件数だけを見るのではなく、何がまだ分からなかったのかを読み、足りない部位や説明を補います。