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ネットショップのサイズ表の作り方|採寸方法と記載例

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ネットショップで服を選ぶ際、「S・M・L」といったサイズ記号だけでは、実際に着たときの丈感や横幅が分かりにくいことがあります。同じ「Mサイズ」であっても、ブランドや商品設計によって仕上がりの寸法は異なります。

この記事では、日本国内向けにTシャツ10商品を販売する架空のショップ(担当者1名、週末の採寸と確認2時間、メジャー等追加用品の予算は初回税込2,000円、仕入れやカート費は別〈2026年10月時点の仮置き条件〉)を例として取り上げます。何の寸法の表記かという基本から、測定位置、表の作成、手持ちの服との比較、公開後の見直しまでを順に解説します。

そのサイズ表は、服の寸法?身体の寸法?

サイズ表を作成する際は、掲載する数値が「服そのものの寸法」なのか「身体の寸法」なのかをまず明確に区別します。アパレルの寸法表示には、衣服そのものを測った「実寸(仕上がり寸法)」と、衣服を身に付けていない身体を測った「身体寸法(ヌード寸法)」の二つの基準があります。

大手アパレルのUNIQLOのFAQ(サイズについて)(2026年10月9日確認)では、商品サイズを「商品の仕上がり寸法」、ヌード寸法を「衣服を身に付けない身体の寸法」として分けて案内しています。また、PLSTのサイズガイドにおいても、商品の実寸と身体寸法が区別されています。

この二つが混同されると、購入者はどの数値を基準に選べばよいか迷ってしまいます。たとえば、平置きしたTシャツの横幅である身幅を2倍にして、そのまま適応胸囲として案内してしまう誤解があります。服を平らに置いた横幅と、立体的な身体の周長は測定方法が異なるため、身幅を2倍にした数値から適応胸囲や着用の適合を確定することはできません。今回の架空店のTシャツページでは、掲載する数値を「Tシャツを平らな場所に置いて測った商品の実寸」とし、身体寸法ではないことを表のすぐ近くに明記します。何の寸法が記載されているのかを一目で理解できるように整えることが第一歩です。

どの部位を、どの状態で測ればよい?

測定位置を揃えるには、平らな台の上に商品を置き、生地を引っ張らずにしわを整えた状態で、測り始めと測り終わりの位置を決めて採寸します。測るたびに引っ張り具合や位置が異なると、数値にばらつきが生じてしまいます。

衣服を測る際の参考例として、UNIQLOの採寸案内では、商品を平らなテーブルや床などに置き、しわを伸ばして測る手順が紹介されています。同社の案内によると、身幅は両袖の付け下(脇下)の左右の幅を測ります。また、「着丈」は後ろ襟の中央から裾までを測るのに対し、「身丈」は後ろ襟の脇(肩の縫い目と襟の接点)から裾までを測るため、起点に明確な違いがあります(同社ではニット製品などに例外の測定基準も存在します)。このように、似た名称であっても起点によって寸法が変わります。ただし、これは同社における測定例であり、すべての衣服に一律に当てはまるわけではありません。

架空店のTシャツ採寸では、平らな机の上にTシャツを置き、手で軽く撫でてしわを整えます。そして、生地を引っ張らずに左右の脇下の縫い目同士を結ぶ直線の長さを測ります。測定位置の誤解を防ぐため、商品ページには「脇下の縫い目から反対側の縫い目まで」という説明を添え、測っている位置の両端を矢印で示した写真を掲載すると伝わりやすくなります。自店が扱うTシャツの構造に合わせた測定基準を決め、記録しておくことが大切です。

表には、どの項目と条件を載せる?

表だけで何を測ったか分かるようにするには、サイズ選択肢(S・M・Lなど)、部位名(身幅、着丈など)、数値、長さの単位である「cm(センチメートル)」、そして「商品の平置き実寸」といった測定条件を対応させて並べます。着丈や身丈のように似た用語がある部位は、どこからどこまでを測った数値なのか測定位置を併記して明確にします。

表の項目は、対象となる商品の構造に合わせて必要な部位を選びます。すべての商品に対して固定の列数を揃えたり、不要な部位を無理に並べたりする必要はありません。一方で、身幅の数値だけを載せて全体のサイズ表が完成したとするのではなく、そのTシャツの形状を把握するために購入者が判断しやすい部位(着丈や身幅など)を選択し、それぞれの測定位置を合わせて記載することが大切です。

仕入先の表と、手元の商品が違ったら?

手元の実寸が仕入先のサイズ表と合わないときは、自己判断ですぐに処理せず、型番・サイズ・仕入先の現行表・測定条件を順に確かめていく作業を進めます。

まず、注文した商品の型番と届いた商品のタグ表記、サイズ表記に相違がないかを照合します。次に、仕入先が公開している最新のサイズ表の版や、確認できる場合は製品ロットの情報を確認します。その上で、仕入先の採寸基準と自店の測り方が一致しているかを確かめます。UNIQLOの採寸基準でも示されている通り、身幅一つをとっても脇下のどの位置を結んでいるかや、しわの伸ばし方によって測定差が生じます。

測定条件を揃えて測り直しても説明できないズレがある場合、同一ロット内での「個体差」(同じ商品・サイズであっても縫製や生地の特性によって生じる実物ごとの寸法のばらつき)の可能性も考えられます。ただし、測り方の差、個体差、そしてメーカーが設定する許容差(公差)を混同してはいけません。自店の判断で勝手に「±〇cmまでは許容範囲」と決めつけたり、他社の案内にある数cmの誤差表記を自店の商品へ転用したりしないことが重要です。それでも原因が特定できないときは、原因未確定のまま仕入先へ測定位置の定義や基準を確認します。ズレが大きく購入者の判断を誤らせるおそれがある場合は、原因が確認できるまで該当サイズの掲載を一時保留することも検討します。

手持ちの服とは、どう比べてもらう?

サイズ表に記載された数値(たとえば身幅50cmと52cm)の違いから何が分かるかといえば、同じ方法で測った服同士の横幅の差です。ただし、その差が分かったとしても、特定のサイズが着用者に合うかどうかまでを店側が断定することはできません。

PLSTのサイズガイドでは、購入を検討している商品の仕上がり寸法と、愛用している手持ちの服を自分で採寸した寸法とを比較する方法が案内されています。普段着慣れている服の平置き実寸と販売商品の実寸を比べることで、大きさの違いを具体的にイメージしやすくなります。

架空店のTシャツと手持ちの服について、同位置を伸ばさずに平置きして測った身幅の数値を比較してみます。なお、以下の表は身幅の比較例であり、実際の完成サイズ表には商品の形状に合わせて必要な着丈なども測定して掲載します。

横にスクロールして表全体を確認できます。
対象 平置き身幅
自店Tシャツ(S) 49cm
自店Tシャツ(M) 52cm
自店Tシャツ(L) 55cm
手持ちのTシャツ 50cm

表の数値を比べると、自店のMサイズと手持ちの服との差は「52cm - 50cm = 2cm」です。この2cmは、あくまで平置きした布地の横幅における差であり、身体の胸囲の差ではありません。

さらに、商品のシルエットや素材の伸縮性(生地の伸びやすさ)によって、実際の着用感は変わります。幅の差が2cmだからといって「Mサイズが適正です」と店側が適合を保証することはできません。ゆったり着たいのか、細身に着たいのかという好みのゆとりや、着丈のバランス、生地の厚みも考慮して選ぶよう案内することが望まれます。

平らに置いた架空店のTシャツの採寸位置図。左右の脇下の縫い目を丸で示し、その間を横に結ぶ双方向矢印が身幅。しわを整え、生地を引っ張らずに測る。本文の比較例は同じ位置で測った手持ちTシャツの身幅50cmと架空店Mサイズ52cmで、横幅の差は2cm。この差は身体の胸囲差ではなく、身幅を2倍して適応胸囲や着用の適合を決めない。図は採寸位置の模式図で原寸ではなく、全衣服に共通の採寸基準でもない。実際のサイズ表には商品の構造に応じて着丈等の必要な部位と測定条件も載せ、寸法数値は本文のテキスト表でも読める。

スマホで、表とサイズ選択肢を照合できる?

購入手続きを進める画面で、サイズ選択肢と表の数値を迷わず照合できるかを確認します。画面上で情報が見つけにくかったり、文字が読みにくかったりすると、サイズ選びに不安を与えてしまいます。

確認すべき主な点は、注文時に選ぶサイズ選択肢(S・M・Lなど)と、サイズ表に並んでいる行が直感的に対応しているかです。また、商品画像を更新した際に、古い寸法が記載された過去の画像が残っていないかどうかも確かめます。

さらに、寸法情報を画像1枚だけにまとめて掲載する方法には注意が必要です。W3C WAIの画像チュートリアルでは、文字情報を含むコンテンツについて、画像の中に文字を埋め込むよりも通常のテキスト(実際の文字)として記述することを推奨しています。テキスト形式の表は、画面幅に応じた折り返しや文字の拡大表示が容易であり、読み上げ機能などの環境にも対応しやすいためです。

架空店の実機確認では、S・M・Lの選択ボタン付近からスムーズにサイズ表を確認できるか、画面の横幅から数値が見切れてしまっていないかをチェックします。寸法を画像の中に閉じ込めず、商品ページのHTMLテーブルやテキストとしても記述しておくことで、購入直前の利用者が数値を手軽に照合できる環境を整えます。

サイズ相談と、公開後の見直しはどう進める?

購入検討者からサイズ相談を受けたときは、対象商品、手持ちの服の同位置寸法、希望する着方を確認し、分かる寸法の差と店側では判断できない着用適合を分けて回答します。

「身長〇cmですが、どのサイズが合いますか?」といった身長だけの質問に対しては、体型や好みのゆとりが人それぞれ異なるため、店側が特定のサイズを確実に合うと断定して案内することは困難です。着心地はシルエットや生地の伸縮性にも左右されます。

こうした相談に対しては、該当商品の平置き実寸を伝えつつ、購入者が普段着ている服の同位置の寸法や、どのような着方(ゆったり着たい、すっきり着たいなど)を希望しているのかを尋ねます。客観的な寸法の差を伝え、判断材料を提供した上で選んでもらうことが適切です。なお、万が一サイズが合わなかった場合の返品条件については、サイズ相談の回答に混ぜ込まず、別ページで明確に案内しておきます。

公開後の見直し作業としては、まず扱う10商品のうち1商品を選び、測定位置の統一、表の項目整理、選択肢との照合を完了させます。そして、公開後に寄せられた問い合わせ内容を確認し、測定位置の説明不足や分かりにくい点があれば、説明文の補足や採寸箇所の写真追加など、サイズ表と商品説明を少しずつ改善していきます。


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