PRACTICAL GUIDE

商品カテゴリとメニューの作り方

バッグを探しているのに、トップページには『新作』『おすすめ』『今月の特集』しかない。商品はそろっていても、探す入口がなければ見つけにくくなります。まずは、お客様が使う商品名で入口を作るところから始めましょう。

01

カテゴリは商品のまとまり、メニューはその入口

02

色や価格は細かい階層より絞り込みを検討

03

変更後は実際に商品を探す操作で確かめる

STEP 01

カテゴリ・メニュー・絞り込みは別の役割

カテゴリは『バッグ』『ポーチ』など、商品をまとめた棚に当たります。メニューはその棚へ進むための入口です。絞り込みは、棚の中から色や価格などの条件で候補を減らす操作を指します。

この三つを混ぜると、『バッグ→黒→小さめ→予算内』のように細かな階層が増え、戻るのも大変になります。まず商品の種類で入口を作り、その先で必要な条件を選べるか考えます。商品数が少なく見渡せる店なら、細かい絞り込みを最初から増やす必要はありません。

カートによって管理画面の名前は異なります。Shopifyでは商品のまとまりをコレクションで作れますが、コレクションを作っただけで希望する位置にメニューが出るわけではありません。公式案内でも、コレクションへのリンクとテーマでの表示を別に設定します。

STEP 02

店の管理用語ではなく、買う人の言葉で分ける

『春便A』『仕入先別』『新ブランド』は、管理する側には分かっても初めて来た人には中身が想像しにくい名前です。問い合わせや店内検索に出る呼び方、実店舗で尋ねられる言葉などから、商品群が分かる名称を選びます。

雑貨店なら『バッグ』『ポーチ』『ハンカチ』『マグカップ』のように、まず商品の種類を並べる案があります。『贈り物』『雨の日のお出かけ』は用途から探す別の入口として役立ちますが、商品種類の入口をすべて特集へ置き換えないようにします。

複数の入口に同じ商品が出ること自体は問題ではありません。ただし、どちらから見ても同じ販売商品へ進むこと、特集の条件に合うことを確認します。たとえば『贈り物』という名前なら、包装や配送などの対応条件もその案内と食い違わないようにします。

社内の商品管理に使う分類と、購入者に見せる棚を必ず一対一にする必要はありません。外部配信や税計算に使う管理項目まで、メニューを整える目的で不用意に変えないでください。

STEP 03

商品一覧を作って、分類漏れと空の棚を見つける

メニューの見た目を変える前に、販売中の商品を一覧にし、『商品の名前/基本のカテゴリ/用途の特集/確認が必要な点』を並べます。同じ型番が重複していないか、色違いを別商品として数えるかも、この一覧の中ではそろえます。

次の60件の仮例では、各商品を基本カテゴリのどれか一つに入れています。分類件数を足して元の一覧と合えば、少なくとも数の上での漏れや二重計上に気づきやすくなります。ただし、数が合うだけで分類が正しいとは限りません。実際に棚を開いて、中の商品が名前から想像できるものか確認します。

まだ販売商品がないカテゴリは、先に空の入口を出すより、商品がそろってから見せる方が迷いを減らせます。将来増やす計画があっても、今の購入者が行き止まりにならないことを優先します。

『その他』に多くの商品が集まったら、分けきれない理由を見ます。似た商品群がまとまっていれば新しい棚の候補ですが、数合わせで無理に分類を増やさないようにします。

STEP 04

カートへ登録したら、メニューと商品をつなぐ

決めた商品群をカートのカテゴリやコレクションとして登録し、対象商品が入っているか確認します。その後、メニューにその一覧へのリンクを置きます。リンク名だけ直して、移動先が以前の特集のままになっていないかも見てください。

Shopifyの2026年9月6日確認の公式案内では、メニューは管理画面の『コンテンツ』から編集し、表示場所はテーマ設定で選びます。コレクション機能は新しいモデルへの移行案内があるため、古い手順の画面名をそのまま探すのではなく、自店に表示されるモデルと公式案内を照合します。利用できる機能や条件は契約プランでも確認してください。

商品群を条件で自動追加する設定では、代表商品だけでなく、入るべき商品と入ってはいけない商品を両方確認します。タグの付け方が違えば、意図せず一覧から外れることがあります。設定しただけで全商品が正しく分類されたと考えないようにします。

STEP 05

細かな条件は、絞り込みで選べるか試す

色や価格帯をすべてメニューにすると、入口が増えすぎることがあります。商品一覧の中で条件を選べる絞り込み機能が使えるなら、購入者が候補を減らすための条件に絞って設けます。

Shopify Search & Discoveryの公式案内では、フィルターを作成できても、テーマが対応していなければ購入者には表示されません。管理画面で作成済みというだけで完了せず、使っているテーマの商品一覧と検索結果で実際に試します。

商品データの『黒』『ブラック』『Black』が別々に表示されるなら、購入者にとって意味がある区別なのかを見直します。名前だけを統一する前に、商品に付けた値と絞り込みの対応を確認してください。

条件を組み合わせて0件になったときに、一つだけ外す、すべて解除する、別の棚へ戻る操作が分かるかも大切です。候補がない状態から戻れない絞り込みは、選びやすさをかえって損ねます。

STEP 06

公開前後は『商品を探す』課題で確かめる

設定担当者以外に、『黒いバッグを探す』『贈り物に使えるマグカップを探す』など、取り扱い商品に合う課題を頼んでみます。最初にどの入口を選ぶか、途中で戻るか、商品へたどり着けるかを見ます。先に正解の場所を教えないことがポイントです。

これは少人数でも迷いを見つけるための確認で、購入率が上がるという効果測定ではありません。スマホではメニューの開閉、階層を戻る操作、絞り込みの解除も確認します。リンク切れや空の一覧があれば公開前に直します。

変更前のメニュー名とリンク先を残し、まず一つの商品群で試すと問題があったときに戻しやすくなります。URLまで変更する場合は旧URLからの移動も別に確認します。表示名だけ変えるのか、移動先も変えるのかを区別してください。

公開後は、店内検索の言葉、0件になる検索、問い合わせの内容などから、まだ見つけにくい商品を拾います。注文数だけの増減でメニューの効果と決めず、集客や季節の変化も合わせて見直します。

WORKED EXAMPLE

具体例:雑貨60件を、基本の4カテゴリへ分ける

販売中の商品ページ60件を、基本カテゴリでは一つずつに分類する仮例です。色違いは同じ商品ページにまとめて数えています。在庫の個数や、色・サイズ別の管理単位(SKU)の数ではありません。用途別の特集への重複掲載はこの集計に含めません。

バッグ基本カテゴリへ1回ずつ計上
12件
ポーチ色違いで重複計上しない
18件
ハンカチ商品ページを単位にする
20件
マグカップ用途の特集は別の切り口
10件
計算結果12+18+20+10=60件

この数字から分かること元の60件と合うか確かめたら、各一覧の中身も見ます。『贈り物』へ同じ商品を載せても、販売する商品の種類が増えたわけではありません。4カテゴリがどの店にも最適という意味ではなく、商品構成に合わせて分けます。

DECISION CORE

見つからない原因は、入口・商品群・絞り込みのどこか

メニューを増やす前に、どこで商品を探せなくなるかを分けます。入口の不足と、リンク先の中身の誤りでは直す場所が違います。

01

入口が想像できなければ名前を直す

『おすすめ』の中にバッグがあると知らない人は、その入口を選べません。商品の種類が伝わる名前を用意し、用途の特集は別の探し方として残します。

02

棚の中身が違えば登録条件を見る

バッグの一覧に意図しない商品が出るなら、メニュー名を変える前に対象商品の追加条件や登録先を確認します。正しい商品と誤った商品を一つずつ照合します。

03

条件を外せなければ操作を見直す

絞り込み後の0件表示で止まる場合は、条件解除や一覧へ戻る操作を実際のスマホで試します。候補を減らす機能だけでなく、選び直す道も必要です。

TWO CASES

条件が変わると、判断も変わる

一つの結論を全事業者へ当てはめず、運営条件の違う2ケースで確認します。

『おすすめ』を開かないとバッグが出てこない

前提
バッグを扱う雑貨店だが、メニューは特集名だけで商品の種類が分からない。
判断
商品を知らない人に、どの特集へ入ればよいかの予備知識を求めています。
次の行動
バッグへ進める入口を用意し、初めて見る人に探してもらって、入口を迷わず選べるか確認します。

アプリで作った色フィルターが見えない

前提
ShopifyのSearch & Discoveryでフィルターを作成したが、店頭側の一覧に出ていない。
判断
作成できることと、テーマで表示できることは別です。公式案内は互換性のあるテーマを条件にしています。
次の行動
テーマの対応と表示設定を確認し、対応していなければ機能導入の判断を先に行います。設定済みというだけで公開確認を終えません。

ケースは商品探索の問題を切り分ける仮例です。自店の商品構成、登録条件、テーマの表示で原因を確かめてください。

FAQ

判断前によく出る疑問

カテゴリは何個にすればよいですか?

一律の最適数はありません。商品構成と買い手の探し方に合わせます。名前が似た空の棚を増やすより、代表商品を探す操作で入口が足りるか、細かすぎないかを確かめます。

商品が少ない店でも絞り込みは必要ですか?

一覧で見比べられるなら、最初から細かな機能を増やす必要はありません。色やサイズなどで候補を減らしたい場面があるかを見て、商品データと表示の両方を用意します。

カテゴリ名を変えると検索順位は上がりますか?

変更だけで順位が上がるとは言えません。ここでの目的は、来店した人が目的の商品へ進めることです。URLも変更する場合は旧リンクの扱いを確認し、集客の評価とは分けて検証します。

FINAL CHECK

実行前のチェックリスト

  • 入口の名前から中の商品を想像できる
  • 基本カテゴリの分類漏れを確認した
  • メニューのリンク先と商品群が一致している
  • フィルターを実際のテーマで操作できる
  • 0件の状態から条件を解除できる
  • 変更前の名前とリンク先を残している
PRIMARY SOURCES

公式出典

    • 商品群としてのコレクション、メニューからのリンク、新しいコレクションモデルへの段階移行。60件の雑貨分類は当サイトの仮例
  1. メニューとリンクの管理Shopifyヘルプセンター
    • 管理画面のコンテンツからメニューを編集し、テーマ設定で表示場所を選ぶ。顧客向けカテゴリ名の設計は編集上の提案
    • 商品一覧・検索結果の絞り込み、対応テーマ等の要件。非対応テーマではアプリでフィルターを作っても購入者に表示されない
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