開業・店づくり

ネットショップの商品カテゴリとメニューの作り方|迷わず探せる分類へ

記事確認日:

当サイトは広告・アフィリエイトを利用しています。広告掲載について

ネットショップで商品を探すとき、「バッグ」の一覧を開く入口と、開いた一覧の中で「黒」に絞り込む操作では、果たす役割が違います。目的の棚へ案内することと、棚の中で候補を絞ることを分けて整えると、欲しい商品へ迷わず進みやすくなります。

この記事では、バッグ・ポーチ・ハンカチ・マグを扱う国内向けの架空ショップ(商品ページ60件)を例に進めます。色違いを1ページにまとめた商品ページ数であり、在庫管理上の最小単位(SKU)や倉庫の現物個数とは別の数え方です。担当者1名が週2時間、追加の準備枠として税込3,000円(通常のカート利用料、撮影、デザイン制作、外注費は別)を仮定し、まず既存テーマと管理画面を使って入口を点検します。設定にかける時間や費用内で全ての機能実装や成果を保証するものではありませんが、無理のない範囲で試せる手順を整理しました。

カテゴリとメニューは、何が違う?

商品を分けることと、そこへ案内する入口を置くことは、役割が明確に分かれています。大まかに言うと、分類は「商品をまとめる棚」、メニューは「棚や固定ページへ進む入口」、絞り込みは「一覧の候補を減らす操作」です。

Shopifyを例にすると、管理画面の設定項目も次のように分かれています。

横にスクロールして表全体を確認できます。
項目 主な役割 Shopifyでの仕組み
棚(分類) 商品をグループにまとめる Shopifyのコレクション(公式情報の確認日:2026年10月9日。Basicプラン以上のオンラインストア等で利用可能)
入口(誘導) 棚や固定ページへ案内する Shopifyのメニューとリンク(作成後にテーマ側で表示位置を指定する)
絞り込み 一覧の候補を条件で減らす Shopifyの検索・絞り込みフィルター(対応テーマが必要)
管理上の分類 商品ごとの管理属性 Shopifyの標準商品カテゴリーとカスタム商品タイプ(1商品に各1つ指定。購入者向けの棚の所属数とは別)

なお、管理画面で商品カテゴリーや商品タイプを修正しても、購入者向けのメニューやリンクが連動して自動作成・変更されるわけではありません。

今回の架空店でいえば、「バッグ一覧」という棚(コレクション)を用意し、ヘッダーに「バッグ」という入口(メニュー)を置き、一覧の中で「黒」を選べる絞り込み(フィルター)を組み、別枠で「ギフト特集」の入口を設ける、というように要素を切り分けて考えます。全カート共通の決まった画面操作があるわけではないため、まずは棚、入口、絞り込みを別々の役割として把握しましょう。

分類・メニュー・絞り込みの役割を示す架空のショップ画面。上部のバッグ、ポーチ、ハンカチ、マグ、ギフトのメニューが一覧へ進む入口。バッグ一覧は商品をまとめた棚で、色を黒に絞るとその棚に含まれる黒いバッグだけを表示する。黒の選択には解除する入口も置く。図中の2つの黒いバッグは表示内容の一部を説明する例で、本文の棚の商品ページ数やSKU数を示すものではない。実在サービスや特定テーマの画面ではなく、管理上の分類を変えるだけで入口まで自動作成されるという意味ではない。

最初は、どんな商品名で分ければいい?

分類を作るときは、ショップ内部の管理名をそのまま使うのではなく、取り扱う商品の種類を出発点にして、購入者がふだん口にする言葉で名前をつけます。

商品の分け方には、大きく分けて「種類別」と「用途別」があります。種類別は「バッグ」「ポーチ」「ハンカチ」「マグ」といった客観的な品目による分け方です。用途別は「ギフト」「通勤用」「季節のおすすめ」など、使う場面や目的によるまとめ方を指します。

自社内の管理コードや略称(たとえば「B系」「P-01」など)をそのまま入口の名前にしてしまうと、初めて訪れた人には伝わりません。日頃の問い合わせや接客でお客さまが使っている自然な表現を参考に、ひと目見て品物が思い浮かぶ日常的な言葉を選びます。

最初の段階では、品目に基づく種類別の入口を基礎として並べ、必要に応じてギフトなどの用途別特集を併用するのが管理しやすい構成です。「用途別が必ず優れている」「こう分ければ誰でも迷わず売れる」といった絶対の法則はありません。分類数に決まった正解もないため、自店の商品構成や問い合わせ、サイト内検索で使われる言葉を確かめながら、無理のない候補を選びましょう。

60商品が、どこかの棚から漏れていない?

商品の分類作業では、登録件数の合計が合っていることだけを確認しても十分とはいえません。棚ごとの件数合計と、個別の商品ページが正しい位置にあるかの両方を確かめる必要があります。

今回の架空店(商品ページ60件)では、漏れを防ぐために各商品ページの代表棚を1つ決めて整理します。この代表棚は、点検時に重複や漏れを防ぐための目印であり、システム上の所属制限ではありません。

横にスクロールして表全体を確認できます。
代表棚 商品ページ数
バッグ 12
ポーチ 18
ハンカチ 20
マグ 10
合計 60

この基礎分類とは別に、たとえば「ギフト特集」として15件をまとめた特集棚を作ったとします。この15件は、既存の60件の中から贈り物に適した商品を選んで再掲載したものであり、取り扱い商品が新たに「60+15=75件」に増えたわけではありません。特集の件数を基礎分類の合計に合算しないよう注意します。

また、棚ごとの数字を足して合計が「60」になったとしても、分類が正確に完了したとは限りません。たとえばポーチに属すべき商品がバッグの棚に混ざっていたり、1件も商品が入っていない空の棚が存在していたりしても、全体の件数計算だけでは誤配置や相殺を見落とします。一覧表を作った後は、各棚を実際に開いて意図した商品が並んでいるかを目視で照合しましょう。

商品を追加したら、棚にも入る?

新商品を追加した際に意図した棚へ並ぶかどうかは、利用しているプラットフォームの仕組みと設定によって決まります。手動で棚に加える方法と、条件を指定して自動で抽出する方法があります。

Shopifyの新コレクション機能は順次展開されており、利用可能になったショップでは既存のコレクションが自動的に移行されます。未展開のショップでは従来の手動コレクションやスマートコレクションの仕組みがそのまま動作しているため、すべての店舗で管理画面の名称や操作手順が一律同じとは限りません。

条件を指定して商品を棚に集める場合は、商品タイプやタグなどを基準に設定します。ここで「タグを付けさえすれば必ず入る」と思い込まず、自店のデータに全角・半角などの表記ゆれがないかも点検候補に入れつつ、実際の画面で確認することが大切です。

たとえば新商品としてポーチを1点追加した場合は、次のように確認します(これは先ほど整理したこの時点の商品60件とは別に、新しい商品を追加した場面の確認です)。

  1. 設定した条件によって、新しいポーチが目的の「ポーチ一覧」の棚にきちんと反映されているか。
  2. 条件外であるはずの「マグ」など無関係な商品が、誤ってその棚に入り込んでいないか。

新商品を追加した際は、入るべき商品が入っていること(包含)と、入るべきでない商品が混ざっていないこと(除外)の両方を、代表的な商品で確かめましょう。

メニューから、欲しい棚へ進める?

分類した棚を揃えても、購入者が通るメニューの入口とつながっていなければ、商品を見つけてもらうことはできません。

Shopify公式でも案内されている通り、コレクションを作成した後はメニューにリンクを追加します。ただし、メニュー設定でリンクを作成しただけでは不十分です。利用中のテーマ設定で、そのメニューがヘッダーやフッター、サイドバーなどの表示位置に正しく割り当てられているかを確認する必要があります。メニューの表示位置や開閉の動作はテーマごとに異なります。

また、メニューに表示される名前(ラベル)の変更と、ページのURLの変更は別物です。たとえば内部管理名の名残を「バッグ」に変えたい場合、リンクのラベルを書き換えるだけで対応できます。コレクション自体のURLハンドルを変更する必要はありません。もしURL自体の変更が必要になった場合は、転送(リダイレクト)の設定や外部からのリンクへの影響をご利用中のストア環境で個別に確認してください。名称を整理するだけなら、既存のURLを保ったままラベルだけを直すのが確実です。

架空店の点検では、スマートフォンの画面で「バッグ」や「ギフト特集」の入口を実際にタップしてみます。メニューから棚一覧へ移動し、そこから個別の商品ページまで問題なく開けるか、戻るボタンを押したときに意図した画面に戻れるかを確かめましょう。

黒だけ選べる?絞り込みは何を用意する?

一覧の中に商品が並んでいても、点数が増えると目的の商品が見つけにくくなります。そこで必要になるのが、色や価格などの条件で絞り込む機能です。

Shopifyの検索・絞り込みフィルターを利用するには、対応したオンラインストアテーマが必要です。利用中のテーマが絞り込み機能に対応していない場合、アプリ側でフィルターを設定しても購入者の画面には表示されません。まずは利用中のテーマが対応しているかを確認します。

設定できるフィルターには、価格や在庫有無などの標準フィルターのほか、商品オプション(色やサイズなど)を利用したカスタムフィルターがあります。利用には元となる商品情報の登録と対応テーマが必要ですが、最初の段階では購入者が比較しやすい商品オプションの「色」など、選択肢を少数に絞って導入するのが現実的です。

また、フィルターの表示名や値をまとめる設定を扱う際は、元データとの関係に注意します。

  • フィルターの表示ラベルを変更しても、元の商品データ(オプション名やタグ)そのものは書き換わりません。
  • 表記の異なる複数の値(たとえば「ブラック」と「墨黒」)を画面上で「黒」としてグループ化して表示する機能がありますが、カテゴリーフィルターの値はこのグループ化に対応していません(カテゴリーメタフィールドなどのカスタム項目と混同しないよう区別します)。
  • 値をまとめる設定を行う際は、実物の色合いや顧客への伝わり方を考慮し、本当に同じ選択肢として扱って問題ないかを自店で確認します。フィルターの見た目を合わせるためだけに、商品の元の管理データや税分類、外部連携情報を安易に書き換えることは避けてください。

設定後は、バッグ一覧で「黒」を選択して該当する商品だけが正しく表示されるか、選択を解除して元の全件表示に戻せるか、該当商品が0件になったときに別の条件へ戻れる動線があるかを必ず確認しましょう。

作った入口は、本当に使える?

分類、メニュー、絞り込みを整えたら、意図したとおりに商品へたどり着けるかを実際の操作で確かめます。

点検を行う際は、架空の具体的な探し方を決めた探索課題を2つ設定して試します。

  1. 「通勤で使える黒いバッグを探す」
  2. 「友人に贈るためのギフト用マグカップを探す」

可能であれば身近な人や、ショップの内部構造を詳しく知らない人に協力してもらい、ヒントを出さずにスマートフォンで操作してもらいます。操作を観察するときは、以下のどの段階で迷ったかを記録します。

  • メニューの入口名がわかりにくく、最初のタップで迷ったか(入口の問題)
  • 開いた棚の一覧に目的の商品が含まれていなかったか(分類の問題)
  • 色や用途の絞り込みが見つけにくかった、あるいは解除できなかったか(属性やフィルターの問題)

少人数のテストで全員の使いやすさを保証することはできませんし、公開後に注文数が増減したとしても、それをメニュー変更だけの効果と断定することはできません。しかし、操作が止まった具体的な箇所を記録することで、「バッグの入口ラベルをもっとわかりやすくする」「ギフト特集へのリンクを上部に移す」といった、次に取り組むべき1箇所の改善点が明確になります。自店の問い合わせやサイト内検索の言葉も参考にしながら、少しずつ入口の調整を重ねていきましょう。

関連記事

この記事の確認範囲

確認に使った公式資料

料金や記載の誤りを知らせる

CORRECTION

公式ページの変更や計算ミスを見つけた場合にお知らせください。氏名は不要です。個人情報や注文情報は入力しないでください。

送信内容は記載確認のためCloudflare D1へ保存します。保存項目・期間・削除依頼はプライバシーポリシーをご確認ください。