PRACTICAL GUIDE

商品説明文の書き方

「おしゃれで使いやすいポーチです」。これだけでは何が入るのか、どんな場面で使うのかが分かりません。気の利いた言葉を探すより、買う前に知りたいことへ答えるところから書いてみましょう。

01

使う場面と購入前の疑問を一つ選ぶ

02

確認できた仕様から説明文を組み立てる

03

不向きな条件も特徴のそばに置く

STEP 01

誰のどんな疑問に答えるか決める

ポーチを探している人でも、化粧品をまとめたい人と、充電ケーブルを持ち歩きたい人では、知りたいことが違います。前者には汚れたときのお手入れ、後者には開口部の広さや中身を分けられるかが判断材料になります。

年齢や性別だけで人物像を細かく作る必要はありません。「通勤バッグの中で、充電器とケーブルが見つからない人」のように、使う場面を一つ選びます。そのうえで「何が入る?」「取り出しやすい?」「濡れても大丈夫?」と、買う前に聞きたいことを書き出してください。

Shopify公式ヘルプも、対象の顧客を想定し、仕様や用途、根拠のある利点を伝えるよう案内しています。以下のポーチは説明のための架空商品で、販売実績や公式の成功事例ではありません。

STEP 02

商品資料と実物から、書ける情報を集める

書き方を練習するため、架空のポーチを「本体生地は綿100%、外寸は幅20cm×高さ13cm、マチなし、ファスナー開閉、内ポケットなし、防水加工なし」と設定します。これは実物を採寸・試験した結果ではありません。自店では商品資料・実物・メーカーへの確認で分かった情報へ置き換えます。

本体生地が綿100%でも、ファスナーを含む商品全体が綿100%とは書きません。外寸、収納部の内寸、開口部の幅も別の寸法です。外寸だけで特定の機器が入ると断定せず、収納例を載せるなら使用する物の寸法も確かめて実物を入れます。

お手入れ方法が未確認なら、洗濯機で洗えるなどと補完せず、メーカーへ確認します。写真の中身が付属しない場合は、それも購入前に分かる位置へ書きます。仕様と写真、選択中の色・サイズが食い違わないかも確認してください。

STEP 03

特徴を、使う人にとっての意味へつなぐ

仕様を並べるだけでは、読者が自分の生活へ置き換えにくいことがあります。一方で、意味を足そうとして性能を作ってしまうのも問題です。

「内ポケットなし」から「仕切りのない収納部です」と説明することはできます。しかし「どんな小物もすぐ見つかる」「収納力が2倍になる」とまでは言えません。どちらも、仕様だけでは確かめられない主張です。

この例なら「ケーブルなどの小物を一つにまとめたい方に」という用途の提案と、「細かく仕分ける内ポケットはありません」という条件を一緒に示します。購入理由と不向きな条件を離さないことで、読者が自分に合うか判断できます。

STEP 04

例文:曖昧な一文を、選べる説明へ直す

改善前の例は「おしゃれで使いやすい、便利なポーチです」。誰が何に使うのか、何が入るのかが分からず、「便利」を確かめる材料もありません。架空の仕様を使うと、たとえば次のように書き直せます。

【例文】バッグの小物をまとめる、仕切りのないポーチ。ケーブルなどの小物を一つにまとめたい方に。本体生地は綿100%、外寸は幅20cm×高さ13cmのマチなしポーチです。ファスナーで開閉し、内ポケットはありません。防水加工はありません。

これで販売用の原稿が完成したわけではありません。収納部・開口部の寸法とお手入れ方法を確認して仕様欄へ追記します。「寸法をご確認ください」と読者に任せるだけで、確認先の情報が載っていない状態にしないことが大切です。

ここで増やしたのは褒め言葉ではなく、選ぶ材料です。「使いやすい」を禁止する必要はありませんが、その理由を説明できないときは具体的な構造や用途へ言い換えましょう。

STEP 05

スマホで読む順に並べる

冒頭には、何の商品で、どんな用途を想定しているかを置きます。次に特徴や使い方、詳しい寸法・素材などの仕様を続けます。読者が購入を決める前に知るべき制限は、その特徴の近くにも添えます。

防水ではないことを最下部の小さな文字だけにせず、水濡れに関わる用途の説明と近くに置きます。色・サイズによって仕様が違う場合は、どの選択肢の説明か分かるようにします。

送料、発送目安、返品条件などを文章の中に何度も複製すると、変更時に食い違いが起きます。店舗で管理している販売条件へすぐ移れるようにし、対象商品だけの例外はその場で明示します。この並びは編集上の提案であり、法定表示を網羅するチェックリストではありません。

STEP 06

効果・性能やAIが足した情報を見直す

「防水」「抗菌」「耐荷重」などの効果・性能は、雰囲気で書ける特徴ではありません。消費者庁は、表示の裏付けとなる資料について、客観的に実証された内容であることと、表示した効果・性能に対応していることを示しています。

メーカーの資料でも、別型番の試験や限られた条件の結果を全商品・全場面へ広げないようにします。食品や化粧品など商品別の表示要件まで、この記事だけで確認が終わるわけではありません。判断が難しい表現は、所管窓口や専門家へ確認してください。

AIを下書きに使うなら、確認済みの仕様と未確認の項目を分け、「分からない情報は追加しない」と指定します。それでも素材、寸法、対応機器、洗濯可否、付属品は原資料と照合します。利用者の感想や受賞歴も作らせず、確認できない文は採用しません。

STEP 07

公開後は、注文数だけで決めない

説明文を変えた日と対象商品、解消したい疑問を残します。たとえば「内ポケットの有無が伝わっていない」という仮説なら、構造の説明と写真がその問いに答えているかを確認します。

その後は、商品閲覧からカート追加へ進んだ割合に加え、同じ質問の問い合わせや、説明との違いを理由にした返品も見ます。Shopify公式も、購入に関する指標だけでなく返品や問い合わせなどを確認対象に挙げています。

広告を始めた、価格を下げた、在庫切れが解消した、といった変化が同時にあれば、注文が増えても説明文だけの効果とは断定できません。割合の分母、期間、流入元をそろえ、件数が少ないときは結論を急がないようにします。

WORKED EXAMPLE

具体例:問い合わせ24件から、最初に直す説明を選ぶ

以下は一商品・同じ28日間の架空の問い合わせ集計です。1件に主な理由を一つ付けたモデルであり、店舗実績や業界平均ではありません。商品の架空仕様と同様、自店の記録へ置き換えてください。

内ポケットの有無商品説明で答えられる質問
8件
入れたい物が収まるか内寸・開口部・実物の確認が必要
6件
発送予定説明文だけでなく受注後の案内も確認
7件
その他内容を読み、購入判断との関係を確かめる
3件
計算結果内ポケットの質問は8÷24×100=約33.3%

この数字から分かることまず8件の質問へ答える構造説明から直せます。ただし、この8件すべてが減る見込みではありません。質問のない人の疑問や、説明を読まず問い合わせる場合もあるため、件数だけで効果を約束せず、変更後に同じ分類で確認します。

DECISION CORE

説明文を直す前に、質問の原因を選び分ける

どの問い合わせも文章を足せば減るわけではありません。商品そのもの、ページの情報不足、購入後の案内を分けると、説明文へ詰め込むべきでない内容も見えてきます。

01

仕様が不明なら調べる

内寸や手入れ方法を店側も把握していないなら、言い換えより確認が先です。実物と資料で分かったことだけを文章へ反映します。

02

情報があるなら見つけやすくする

仕様が載っていても読者が探せない場合は、写真と説明の位置や選択中のバリエーションを確かめます。同じ注意書きを増やすだけで終えません。

03

配送状況なら注文の案内へ

購入済みの荷物が今どこにあるかという疑問は、一般の商品説明では答えられません。注文確認・発送通知・問い合わせ対応を見直します。

TWO CASES

条件が変わると、判断も変わる

一つの結論を全事業者へ当てはめず、運営条件の違う2ケースで確認します。

購入前に収納サイズを聞かれる

前提
ポーチの外寸は掲載しているが、厚みのある充電器が入るか質問が来る。
判断
外寸の数字だけでは収納可否が分かりません。内寸と開口部、実物の形の確認が不足している可能性があります。
次の行動
収納例の物とポーチを実際に照合し、確認できた寸法や入れ方を説明と写真へ反映します。

購入後の発送問い合わせが多い

前提
商品説明に発送目安はあるが、購入済みの人から発送済みか質問が来る。
判断
購入前の目安と個別注文の現在地は別の情報です。文章を長くしても、発送通知が届かない問題は解決しません。
次の行動
注文ごとの通知・追跡案内を確認し、未発送なら判明している予定と次回連絡を伝えます。

この2ケースは判断方法を説明する仮例です。自店では商品の仕様、問い合わせの内容、実際の注文状況を確認して対応してください。

FAQ

判断前によく出る疑問

商品説明の文字数は何文字がよいですか?

商品と購入前の疑問によって変わります。使用条件が多い商品を短くする必要はありません。必要な仕様・用途・制限が見つかり、同じ話を繰り返していないかで判断します。

メーカーの説明をそのまま使ってよいですか?

転載の可否は提供元の利用条件を確認してください。許可があっても、その文章だけで自店の購入者の疑問に答えられるとは限りません。型番や仕様を変えず、必要な情報を確かめて補います。

色違いの商品ごとに説明を書き分けますか?

共通の素材や使い方は共通化できます。色だけでなく寸法、付属品、お手入れ条件まで違う場合は、選択した商品に対応する情報を示します。違いのない部分をSEO目的だけで言い換える必要はありません。

FINAL CHECK

実行前のチェックリスト

  • 冒頭だけで何の商品で何に使うものか分かる
  • 素材・寸法・機能が原資料や実物と一致している
  • 収納例や対応機器に必要な確認がある
  • 付属しない物と不向きな条件を近くに示している
  • 重要な未確認項目を確認してから販売ページへ反映する
  • スマホで仕様・販売条件を購入前に見つけられる
PRIMARY SOURCES

公式出典

    • 商品説明に仕様、用途、根拠に基づく利点などを含めるという公式の案内
  1. 魅力的な商品説明の書き方Shopifyヘルプセンター
    • 対象顧客を想定し、曖昧な表現を避け、読みやすく説明するという公式の案内
    • 購入指標だけでなく返品や問い合わせも確認対象に挙げていること。記事の架空例や成果を裏付ける資料ではない
    • 合理的な根拠として、資料の客観性と表示された効果・性能との対応を求める考え方。個別商品の表示の適法性を保証するものではない
CORRECTION

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