STEP 01
まず、CSVを使うほどの変更か考える
CSVは、行と列に分かれたデータを文字で保存するファイルです。ここでは、別のカートへの移行ではなく、同じ店舗の既存商品を更新する場面を扱います。少数の変更なら、管理画面の一括編集の方が確認しやすい場合もあります。Shopifyも複数商品の編集手段として管理画面の一括エディターを案内しています。
CSVを使うなら、商品名、価格、説明など何を変えるかを決めます。価格の変更と、色名の整理、画像の追加、販売先の変更を同じ作業へ混ぜないようにします。不要な列をむやみに消すのではなく、残す必要がある識別情報と関連列を公式仕様から確かめます。
以下の画面仕様はShopifyの具体例です。他のカートやモールには、その店舗から出力した現行フォーマットを使います。列名が似ていても、同じ空欄処理や識別方法とは限りません。
STEP 02
触る前のファイルと、変更予定表を分けて保存する
対象商品を出力し、店舗、日時、抽出条件が分かる名前で元ファイルを保管します。作業はコピーで行い、元ファイルには上書きしません。誰が同じ商品を編集するかも確認し、作業中に別の更新が入ったら取り込み前に差分を見直します。
変更予定は別の確認表へ、商品・色サイズ・変更する項目・変更前・変更後を並べます。メモ用の列をそのまま取り込みファイルへ追加せず、カートが受け付ける形式だけを渡します。管理用の表と送信用CSVを分けると、確認メモの誤投入を避けられます。
Shopifyの商品CSVには画像ファイルそのものは含まれません。画像URLがあることと、消した画像を戻せることは別です。アプリ固有設定やCSVに出ない項目も含め、何が復旧用に残り、何が残らないかを確かめます。
STEP 03
商品・色違い・空欄を、別々に照合する
商品名が同じだけでは更新先を決めません。Shopifyでは同じハンドルの商品を上書きする指定があります。ハンドルは商品URLにも使われる識別文字列です。既存のものを保ち、色・サイズなどのバリエーションに必要な関連列も一緒に確認します。
同サービスでは、任意列を含めて空欄にすると既存値も空欄へ上書きされ、任意列を含めない場合とは結果が違います。関連する列を欠かすと既存バリエーションが失われる場合もあるため、『触らない列は全部削除』という一律の処理は避けます。現在の出力と公式の列説明を照らし合わせます。
色などのオプション値を変更すると、Shopifyでは既存のバリエーションIDが置き換わり、外部連携へ影響する場合があります。価格だけの作業なら、オプション値を整理する変更は分けてください。商品数、バリエーション数、CSVの行数も別々に数えます。画像用の行があるため、行数だけを更新商品の件数にはしません。
STEP 04
文字コードと行の並びを、保存後にも確かめる
表計算ソフトでSKUやバーコードを開く際は、先頭の0や長い数字が変わっていないか見ます。保存して再び開いたときの値まで元データと照合し、表示上それらしく見えるだけで一致としないようにします。
Shopifyの商品CSVはカンマ区切り・UTF-8など指定の形式で保存します。ヘッダーを独自に翻訳せず、現行の出力を土台にします。既存の旧形式にも互換性があるとされていますが、別のテンプレートを混ぜる前に対応を確認します。
Shopifyの公式案内は、表計算での並べ替えにより商品と画像・バリエーションの対応が崩れる危険も示しています。価格の列だけを並べ替えるのはもちろん、見栄えのために行順を変えることも避けます。引用符や改行を含む説明は、試行後の商品画面でも読んでください。
STEP 05
20商品なら、最初の2商品で残す値まで見る
仮に20商品が各2種類のバリエーションを持ち、それぞれの価格を変えるとします。価格の更新対象は40件です。まず2商品・4件で試し、価格だけでなく、商品名、色サイズ、画像、公開状態など変更しないはずの情報も照合します。
試行対象は最初の行を機械的に選ぶのではなく、今回の変更パターンを含む商品から選びます。2商品で十分という基準ではありません。異なる税・市場・商品構成などがあるなら、その種類も確認します。安全に試せる検証環境がある場合は先に使い、本番での少量試行にも実際の表示変更があることを忘れないでください。
4件の結果と保持項目が合ってから、残る18商品・36件へ進みます。最終的に変更予定表の40件を照合します。取り込みの完了通知があっても、すべての値が意図どおりとは限りません。管理画面、購入者向け表示、再出力のそれぞれで必要な項目を確かめます。
STEP 06
間違ったら、追加投入を止めて差分から戻す
ShopifyのCSV取り込みは開始後にキャンセルできません。実行前の確認を終えてから開始し、違和感が出たら少なくとも次のファイルの投入を止めます。再送を重ねる前に、どの商品へ何が反映済みかを確認します。
元ファイルを持っていても、全件をそのまま戻すと作業後の正しい更新まで消すおそれがあります。現在値、変更前、意図した変更後を並べ、戻す対象だけを決めます。権限のある担当者が小さく復旧して、表示と再出力を再確認します。
CSVは完全な巻き戻し機能ではありません。画像やID、外部アプリとの結び付きなど、同じ文字を入れ直すだけでは戻せない部分はサポートや担当者へ相談します。復旧した値と残る問題が分かるまで、今回の一括更新を完了にはしません。